ゲシュタルトの法則
「要素が組み合わさることで全体が体制化される」という法則。
視知覚(目から得られる情報をもとに状態を把握するはたらき)に関する法則の一つ。
ゲシュタルト心理学の理論である。
ゲシュタルト法則
近接の法則(principle of proximity)
距離の近さに基づいて個々の要素がまとまりを成し、群化を引き起こす。
類同の法則(principle of similarity)
物理的な類似によって体制化がなされる。
具体的には形状や色などの近さによって、知覚的に良いまとまりを形成する。 共通運命の法則(principle of common fate)
動作の同時性により体制化が成される。
つまり、同時に同じ方向、あるいは同じ周期の明滅などが生じることによって、 それらは「共通な運命」を共にするまとまりとなる。 この法則は近接、類同の法則よりも強く働く。
良い連続の法則(principle of good continuation)
近接、類同、共通運命の3法則から、切れ目や変化のない線は体制化にとって重要であると考えられる。
閉合の法則(principle of closure)
要素の体制化は単純な閉じた図形になる傾向がある。
面積法則(principle of area)
図と地の分離(figure-ground separation)には図形の面積が強く関連している。
重なっている図形のうち、面積の小さいほうが図として認識されやすく、大きいほうは地として認識されやすい。
対称性の法則(principle of symmetry)
対称な図形ほど閉じた図として認識されやすい。
対称的な輪郭は図の範囲を決め、地から孤立させる。