アントニー・ホーア
イギリスの計算機科学者
語録を残している
97%ぐらいの場合、小さな効率については考えるべきではない。早まった最適化は諸悪の根源だ。
複雑すぎないソフトウェアシステムを作成する困難さについて述べている
ソフトウェアを設計するには、2通りの方法がある。1つは、とてもシンプルに設計して、明らかに欠陥がないようにすること。もう1つは、とても複雑に設計して明らかな欠陥がないようにすることだ。前者の方がはるかに困難である。
1995年に独自の考え方を考察した
10年前、形式手法の研究者ら(特に私)は、プログラムがより大きくなりかつ安全性に対する要求が増すに従って、形式手法が約束したプログラムの信頼性問題に対する解決手法が感謝をもって認められるだろうと予測していた。今日のプログラムは、形式手法が通用するスケールを遥かに越えて、非常に巨大化し重要になっている。多くの問題と失敗があったが、それらの多くは要求仕様の不十分な分析とマネジメントの不足に起因している。かつて我々が解決しようとしていた種類の問題は、世界にとって取るに足らない程度のものでしかなかったことがわかってきた。
2009年のカンファレンスでNull参照を発明したことについて謝罪した
それは10億ドルにも相当する私の誤りだ。null参照を発明したのは1965年のことだった。当時、私はオブジェクト指向言語 (ALGOL W)における参照のための包括的型システムを設計していた。目標は、コンパイラでの自動チェックで全ての参照が完全に安全であることを保証することだった。しかし、私は単にそれが容易だというだけで、無効な参照を含める誘惑に抵抗できなかった。これは、後に数え切れない過ち、脆弱性、システムクラッシュを引き起こし、過去40年間で10億ドル相当の苦痛と損害を引き起こしたとみられる。
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