仮想人格の発展的情報
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ここに挙げられているのは、ただゲームを遊ぶためならマスターもプレイヤーも特に知らなくても良い情報です。
仮想人格化の理論
仮想人格は、『ジェームズ・アトキンソン』と『ハロルド・アッカーマン』によって創始された、仮想の人格を用いるためのシステムです。そしてこのシステムは『個人の性格や個性というものは、ある特徴的な行動文法則によって記される』という理論を実用化したものです。処理する生理学的なシステムは現在解析が進んでいる状況ですが、とにかく『人格』という得体のしれないものを、行動というレベルにまで落とすことで、ソフトウェア化して流通させることが可能になったのです。
<コラム:汎感情理論>
汎感情理論は、1822年にスイスのチューリッヒに住む生理心理学者、ハロルド・アッカーマンの手によって生み出された理論です。彼は膨大な人種——白人を始めとして黄色人種、黒人などに至るまで——を調査し、感情の出現パターンを微に入り細に入り調べ上げ、その報告書を学会に提出しました。これが汎感情理論の元となった資料です。その後この資料は、当時の高名な科学者が何人も検定に当たり、さらにはアッカーマン自身の生理学的な研究結果とも結びつくことで、かなりの高確率の実用性を持った理論として完成されていきました。
また、1840年には汎感情理論に対し、脳神経科学方面からの研究結果が加わり、より完成された理論として発表されるに至りました。汎感情理論は当時を代表するもう一つの科学理論、『汎記憶体理論』と結合し、ついには仮想人格を生み出すことになりました。
<コラム:汎記憶体理論>
記憶がある一定の生理学的文法則にのっとって脳神経間に保存されているという理論が発表されたのは、実に1850年代に入ってからのことでした。19世紀を通じて最大の天才の一人、ジェームズ・アトキンソン教授が、チューリッヒで研究、発表した理論がそれです。また、アトキンソン教授は、記憶文法とでも称せられるその理論を実際に応用した機械を開発し、その理論の妥当性を証明しました。これが「仮想人格」の最初のモデルであったとされています。
その後、汎記憶体理論は、ハロルド・アッカーマンの汎感情理論と結びつき、現在使用されている仮想人格のモデルを形作りました。それからも研究に導引機械が用いられるようになり、研究の格段のスピードアップが行われたこともあり、多くの研究成果が提出されるようになりました。このような様々な改良が加えられ、仮想人格は記憶・感情制御システムとして世に認められるようになりました。
脳の研究についてアトキンソン教授とアッカーマンの二人とその弟子の一派を、『チューリッヒ学派』と呼びます。
■仮想人格年表
1822 ハロルド・アッカーマン(スイス)汎感情理論
40 このころ汎感情理論に、脳神経科学方面からの理論的バックアップ成る。これによって汎感情理論はより完成されたものとなる。
52 ジェームズ・アトキンソン(スイス)汎記憶体理論
55 チューリッヒ学派の形成。これ以降、仮想人格システムの安定化と安全化のための不断の努力。
65 ハロルド・アッカーマン死去
74 仮想人格の商品化。商品化の直前にヴィクトリア女王が仮想人格を使用したという噂話がある。
75 軍部で感覚をベースフォーマットとする仮想人格が秘密裏に開発されたらしい。
1901 オリジナルナンバー仮想人格プログラム=カルテ『ヴィクトリア女王1851』が、オークションにかけられる。