大他者
大文字の他者(おおもじのたしゃ、仏: Grand Autre)とは、フロイトの大義派(通称:ラカン派)(仏:école de la Cause freudienne / Lacanien)の精神分析理論で用いられる概念の一つである。
想像界(仏:l'imaginaire)のなかで主体(仏:Sujet)を規定し、小文字の他者(仏:petit autre)や対象a(仏:objet a)と対峙しているもの。 世界に生まれ出たかぎり、人間というものが、いかなる人間関係を結ぶに際しても受け入れなければならない、共通する第三者のことをさす。
たとえば、あるテロリスト集団があるとします。しかし、その集団のリーダーは誰も会ったことはありません。ですが、リーダーの逸話や噂は絶えることがなく、集団の皆が尊敬しています。もし仮に、実は伝説のリーダーが存在しなかっとしても、リーダーはいないことで強い影響力、カリスマが生じてきます。逆に伝説のリーダーが実在すると、リーダーは余程のカリスマ性をもった人物でない限り、幻滅を生み出し、幻想は崩壊します。実在するリーダーは、不在のリーダーに比べると無能な存在といえるでしょう。
この「実は存在しないリーダー」が大他者の一例ってこと?sta.icon
神も大他者?sta.icon