コンテキスト指向
コンテキスト(文脈)を尊重するというコミュニケーションやワークのスタイル
そして尊重するとは行動する・させるということ
具体的にはツール自体がその能力を備えている必要がある
なぜコンテキストを尊重するのですか?
無理なく、納得できる形で本質に迫れるから
これにより、
トータルで見て生産性も上がる
純粋に満足感が高い
コンテキストを尊重するとはどういうことですか?
前提、文脈、背景、制約 etc
そういった「ベースとなるもの」「ベースにできるもの」は多数(いや無数)にあります
尊重するとは、
これらをちゃんと理解しにいくことです
理解した上で、じゃあ何をどうするかを考えていくことです
当たり前ですが、当てずっぽうよりも知識を積み重ねることの方が強いですし、納得感もあります
言い方を変えるとコンテキストもまた知識であるわけですが、一方でコンテキストは暗黙知(あるいはそこまでは言わないが)のように明確になってない、自覚もできてないことが多い。厄介なヤツなのです。なので自覚していこう、明確にしていこう、そうして目に見えるようにして扱っていこうということです かんたんに聞こえますが、目に見えるようにするためには言語化が必要で、それも結構な分量になるので、それなりのツールがなければ扱えません
人間の処理能力などたかが知れているので
かといっていちいち本や論文やWikiのようにちゃんとまとめるわけにもいかないので
コンテキストを尊重するためには?
書けること
ツール自体の書きやすさ
非同期的に行えること
誰でも自由に何でも書けること
読めること
フィルタリング、ソート、ゾーニング
発見しやすい
モチベーションを刺激される
たとえばセレンディピティもここ
読み書きできる余裕が要る
今やってる仕事A以外のことにも取り組める余裕も要る
Scrapboxはまさにコンテキスト指向の可能性を広げてくれた
Q&A
ツール
どのようなツールが必要?
なぜ文芸的(文章で詳しく書く)にするかというと、コンテキストを表現できるからです
違い
コンテキスト指向を実現する手段の一つがトピック指向(話題Aに関することはページAに書きましょう)
包含します
コンテキストシップ
仕事やコミュニケーションを行うにあたって暗黙のうちに用いる「コンテキストのセット」のこと
コンテキストシップは「文化」や「メンタルモデル」といった、その世界や個人の根底を扱っている感じ
もちろんhereでいっている「コンテキスト」にはそれ以外も含む
ドメインとの違いは?
包含しています
ドメイン知識はコンテキストの一部です
余談ですが、ドメイン知識に限定すると、これを手に入れるための方法論も(専門的になりますが)いくつかあります
が、本質は同じことで、コンテキストを言語化して扱えるようにして理解してこうぜ、ということです
言語化やティール
コンテキストを言語化して残すということですか?
yes
拘束から脱さなくても、対面で高密度に濃厚な議論をすればそれで良いのではないか?
2つsta.icon
1 全員が優秀で仕事に熱があるならうまくいく
が、大半はそうじゃないし、一般人の世界もそうじゃない
とはいえビジネスで成功する(金を儲ける)程度なら浅瀬で済むことも多い
今のビジネスは浅瀬をいかに広くカバーし早く移動するかの世界
言語化して残すのは本当に最適なのですか?たとえばティール組織では必ずしも残すとは限らないようですが 最適かどうかはわかりませんが、コンテキスト指向ではあくまでもコンテキストを明示的に扱うことを目指します。そして扱うためには言語化して見えるようにすることが必要です
コンテキスト指向はティール組織に必要ですか?
必須ではないですが、コンテキストを理解するという意味では同じことをしていると思います
というのも、ティールを実現するためには深い対話が必要で、そこで結局コンテキストとも向き合うからです
その手段は色々あります
コンテキストを書いて言語化して理解していくコンテキスト指向もその一つですし
ティール組織の本で取り上げられている「小集団やその内部でリアルタイムに密に協調している(言語化がされているとは限らないし実際外部の人間が知ることはできないが、集団内の全員は理解しているのでそれでいい)」も一つです
yes
2021年、sta.iconもこのページからコピペしてページをつくっていましたが、2023/08/08、改めてこの言葉を使いたくなったので整理しました(それが今見ているこのページです)