コミュニケーションのメンタルモデルの変遷
nishioさん整理
元々少数に呼びかけるか、大勢に呼びかけるか
前者は音声でも書き言葉でも同じ
後者は権威と紐付いていた(権威が行うか、新聞当所など権威の力を経由する必要があった)
インターネット台頭により、大勢呼びかけのコストが低下
また誰かに届けるかも曖昧できるようになった
分水嶺をwin98だと見ている
2019年現在、20歳の人はWindows98ブームの後に生まれた人 20歳〜60歳の間にこの過渡期が挟まっているため世代間でメンタルモデルの差がある
20~60歳の中には、経験している人としていない人がいるわけねsta.icon
ところてんさんが資料で言ってた「学生時代に経験したかどうかの違いがでかそう」
1998年はPCの普及率は25%(家庭における保有率なので、理系の大学生でもない限り一人暮らしではさらに下がるだろう)、インターネットの利用率は13.4%だ。
今の40代が若いときは、1人1端末 + インターネットがマイノリティだった
つまり、2002年くらいを境にPCや常時接続インターネットが普及し、ブログの普及とともに、受け取り手を想定しない一対多を想定したコミュニケーションが新たに行えるようになったのだ。
bloggerが1999、2chも1999、ADSLは2001で、tDiaryやはてなが2002,3年
その上で、ところてんは「就職前に経験できるかどうか」と考察する
この2002年前後のコミュニケーションの変化を、就職前に体験出来ているかどうかで、その後のコミュニケーションに対する考え方が大きく変わるのではないかと考えている。
会社が常識になってメンタルモデルのアップデートが止まるから
2重のハードルがあるんだと思ったsta.icon
40代以上は「不特定に投げる」という発想を知らず、PCも「(就職後に仕事で使ったのが初めてなので)仕事で使うもの」だと考えている
で、日本式だと直近の相手としかやりとりしない(できない)から、仕事において「不特定多数に投げる機会」はまず発生しない → 仕事でアップデートされることもない
もちろんケースバイケース(常に二項対立ではない)なので注意
加えて「コミュニケーション = 人への働きかけ」「コミュニケーション = 情報交換、開示」というのは二項対立ではなく、個人の中でも両立し、その比率が人によって異なるものです。ですので、どちらが正しい、どちらが間違っているという話ではありません。人によって比率が異なるし、その異なり具合が世代によって傾向がありそうだよね、という主張です。