ジンカ
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間もなくそれは一カ所に固まって、人の形になった。
小学校低学年くらいの幼女体型で、裸で、男の象徴はついていないのに、貧民エリアのガキどもを想起させる筋肉質の蕾が宿っている。胸と尻も女性らしさが出始めている塩梅で、総じて運動神経抜群の早熟な女の子って感じ。
髪はこっちでは前世以上にありふれてる金髪で、セミロングのぱっつん。
それはぺたん座りで目をぱちぱちさせていたが、俺と目が合った途端、なぜか顔を紅潮させながら寄ってくる。
嬉しそうに俺の腕に抱きついた。
表情がまだぎこちないな。あと服と、それから――