「ヤマト運輸一部時間指定停止の件はAmazonと消費者が悪いのだろうか」より
まず最初に。
何故かみんな知らないふりをしているが Amazon は既に「送料無料」ではない。
もちろん2,000円未満の商品ばっかり買ってる人や Prime ユーザでアホほど買い物する人にとっては「Amazon はほとんど無料」と言ってもいいかも知れないが,(記事にもあるように)その分をヤマト運輸が被ってるわけではない。
これは純粋にヤマト運輸と Amazon との間の契約の問題である。
菅原文太の時代のような「トラック野郎」がおいしい職業であった時代はとっくに過ぎていて,トラック配送は職業としてはかなりキツい方に分類されるようになった。
理由はいろいろ考えられるだろうが,単にお金の問題でもないことは確かだ。
特にトラック配送が “last one mile” を受け持つようになり,その需要が爆発的に増加したことは大きいだろう。
つまり今のままでは「無理ゲー」なのである。
であるなら「一部時間指定停止」や「値上げ」などは需給バランスをとるための当然の施策であり,そこに浪花節が入る余地はない。
もちろん労働者の労働時間や賃金といった待遇問題はレイヤの異なる話である。
問題をいっしょくたにしてはいけない。