再帰的関数
Definition
初期関数に対して以下を行って作られる関数は再帰関数という.
合成
原始再帰
最小化
最小化
最小化とは次のことを指す
$ \psi: \N^{k+1} \mapsto \Nのとき,
$ \varphi: \N^k \mapsto \Nとし,
全ての$ z<yで$ \psi(\vec{x},z) \neq 0で$ \psi(\vec{x},z)=0な$ yが存在する時,$ \varphi(\vec{x}) = y
存在しない時,未定義すなわち$ \varphi(\vec{x}) = \botとする.
すなわち$ \psi(\vec{x},y)=0となるような最小の値$ yが存在するならそれを$ \varphi(\vec{x})の値とし,存在しないなら$ \varphi(\vec{x}) = \botとする.
このプロセスを,$ \varphi(\vec{x}) = \mu y.\lbrack \psi(\vec{x},y)=0 \rbrackと書く.
$ \varphiを,$ \psiから定まる最小化という.
注意
当然ながら,再帰的関数は必ずしも全域関数ではなく,部分関数である.
特性関数
$ A \sube \N^nに対して関数$ \chi_A(\vec{x}):\N^n \mapsto \{0,1\}を,
$ \vec{x} \in Aなら$ \chi_A(\vec{x}) = 0
$ \vec{x} \notin Aなら$ \chi_A(\vec{x}) = 1
$ \chi_Aは当然全域関数である.
再帰的集合
$ A \sube \N^nに対して,$ Aの特性関数$ \chi_Aが再帰的なら,$ Aは再帰的集合あるいは計算可能であるという.
再帰的可算集合
$ A = \{ \vec{x} \in \N^n : \varphi(\vec{x}) = 0\}な再帰的関数$ \varphi:\N^n\mapsto\{0,1\}が存在するとき,$ Aは再帰的可算集合という.
当然,再帰的集合は再帰的可算集合である.
参考文献 
数学における証明と真理 様相論理と数学基礎論