ω無矛盾性
次の自由変数を一つ含む論理式$ A\lbrack\phi\rbrackが存在しないとき,体系はω無矛盾性である. $ \exists \overline{x}.A \lbrack \overline{x} \rbrackが証明可能
任意の自然数$ yに対して,$ \lnot A \lbrack \overline{y} \rbrackが証明可能
同様の言い換えとして,任意の論理式$ A \lbrack \phi \rbrackに対して,
$ \exists \overline{x}.A \lbrack \overline{x} \rbrackが証明可能なら,ある自然数$ y_0に対して$ A \lbrack \overline{y_0} \rbrackが証明可能.
これは,体系の無矛盾性の要請よりも強い(弱くない)要請である. なぜなら,
「体系が矛盾しているなら,体系はω矛盾している」の対偶より
「体系はω矛盾していないなら,体系は矛盾していない」が示される.