2020年1月25日 かがく宇かん公開研究会「かがくとくうかん / 際だつチカク」を開催。水月湖(福井県)を調査する。
日付:2020年1月25日
小咄:
クナーヴェルシェア島再調査時に中井が島で撮影した写真を何枚か中谷芙二子に送ったところ、《IEIE》の半世紀越しの実現可能性を探るイベントを日本でやろうという話にただちになる。こうして再訪から四ヶ月後の2020年1月に、ジュリー・マーティンを石川県の加賀に呼んで、《IEIE》をめぐる公開研究会を「かがく宇かん」の催し物として同研究所を主催する岡崎乾二郎とともに行なう。ジュリーを招待するとき、候補となる島を見つけるという強気の触れ込みをしていたが、はるばるニュージャージーからやってきてもらったあとで、加賀には島がそもそもないということが判明する。だからイベントの翌日、ジュリーと中井で隣の福井県にある水月湖まで島を探しに行く。残念ながら良い島は見つからなかったが、徒労に終わった長い一日の最後に、彼女は笑いながら次のような思いつきを口走る。「Maybe Island Eye Island Ear is now this whole process of trying to find an island!(もしかすると、アイランド・アイ・アイランド・イヤーとはいまやこうやって島を探そうとするプロセスになってしまったのかもしれない!)」。それから一年半経ったころ、加賀でのイベントの運営協力をしていたキュレーターの明貫紘子から中井にとつぜん連絡があり、札幌国際芸術祭(SIAF)の技術的サポートを受け持っているSIAFラボという団体が新しく主宰する三年越しのプロジェクトにキュレーターとして呼ばれたが、そのテーマとして《IEIE》をとりあげたいのでアーティスティック・リサーチャーとして参加してくれないかという誘いを受ける。こうして、たまたまスウェーデンに居合わせたジュリーの思いつき(と子どもとのじゃんけん)から実現したクナーヴェルシェア再訪の思いがけない副産物として、北海道を舞台に《IEIE》の今日的な実現可能性を探る長期プロジェクトがはじまることになった。
場所:
#片山津温泉地区会館テリーナホール
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関係者:
#中谷芙二子
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#タイプ:出来事_SIDE-A
#2020年