A24
映画制作・映画配給会社
LVMHと同じくデザイナー中心主義
個人に重きをおいていることが違い
VCとも違いが規模が戦略を決めるということになる
既存の大きな映画会社は大きなリターンを求めるので、リバイバルとかそういったものしか手を出せない
小さいヒットから上がっていく方向性を模索しないといけない
https://www.generalist.com/briefing/a24
A24の目標は、「メディア空間における唯一無二のブランド」を構築することです。運営の規模は大きく異なりますが、A24 のクラフトに対する執着とアーティストの高揚感は LVMH を彷彿とさせます。
過去 2 年間で、A24 は範囲を大幅に拡大し、テレビ、ドキュメンタリー、音楽、出版、化粧品、デジタル メンバーシップ、および物理的な体験に進出しました。 A24 が少なくともウォルト・ディズニーと同じくらいバーナード・アルノーから多くのインスピレーションを得ていることは明らかのようです。これは現代のメディアに適用された贅沢な戦略です。
ユリイカA24 感想
独特の匿名性ないし集団性を帯びた会社名がどこか作家性ともよべる個性を感じている点で、日本のUfotabaleに近い
2012年にA24fillmsで独立
2012年はフィルムの生産が終わった年、複数のメディアプラットフォームやデジタルデバイスを横断するコンテンツの一部と化し、展開される様々な作品も包括的な世界観構築(ワールドビルディング)の産物となる
ポストプラットフォーム時代の映画会社。A24はプラットフォーム的。プラットフォームという形容において大事なのは出口がないこと。どこまでも広がっているように思えて、実は閉ざされているという閉塞感。これは映画業界にとどまらず、世界のいたるところに拡大している。出口のなさは加速主義のマークフィッシャー、資本主義リアリズムと名付けた抑鬱に近い。GAFAなどにも現れている。そのオルタナティブが一向に見いだせない。
A24は密室の時代
オンライン上のファンダム形成に集中するという宣伝戦略
A24の描ける青春映画はそういったマージナルな少女などにフォーカスをあてにいく
A24はティーンホラーというジャンル映画的な低予算ホラーをたくさん配給、制作している
A24作品の傾向として、生存への欲求の乏しさがある
傾向としてあるのは、孤立した家屋、カルト宗教、多様性がテーマとしてあるのでは
分散投資の思想が強い、確実に収支をトントンにするビジネスをやっている
低予算のホラーやティーン向けはある程度市場が確率している
政治的な主義ではなく、込み入ってるぽい思想でもなく、生活を基盤にできるような良識が共有しやすい。A24はそのあたりがうまい。ただし”シェアできる良識”がマーケティングや経済的な消費行動と結びついてたら気をつけないといけない
A24が好きであることはファッショナブル、自己ブランディングの一要素になっている
ワインスタインの失脚時にA24はでてきてる
どんな作品にも金の匂いをさせている。映画は不思議なことに、巨大産業でありながら金の匂いを嫌う類の作品が存在する
映画を興行的な価値からきりはなし、過度に高尚なものとして扱う態度は搾取の問題にも通じている
A24は小さな映画をキラキラにして金の匂いをさせた。空気に息苦しさを感じていた若者たちの心を掴んだ
アートハウス映画とポップコーンムービーの観客両方にリーチすることができるのが強み
ラディカルだった発想が消費社会に取り込まれ、革新的な切り口だったはずの映画が、かえって資本主義の出口のなさ、オルタナティブの不在を強く印象づけることになるのも珍しくはない
一歩先をいく魅力というのは、ソースタイン・ヴェブレンが提唱した顕在的消費の材料でしかないのかもしれない
#映画