賃貸でも好きな火災保険に入れます
賃貸仲介業者の言いなりで火災保険に入っていませんか?
保険販売には強い規制があります
「この家に住むためには、この保険に入らなければならない」
→ 独占禁止法、保険業法に抵触します
「この家に住むためには、借家人賠償責任保険のある保険に入らなければならない。ところで我が社でオススメの保険はこちらです」
→ こういう案内なら合法、こういう風にやっている仲介業者は多い
しかし違法な案内をしている業者が多いのもまた事実…
仲介業者が儲かる仕組み
そもそも何故仲介業者は、指定の火災保険に加入させたいのだろうか
保険会社からキックバックがある?
保険会社は仲介業者の違法行為を幇助している?
しかし保険会社は強い規制の中で運営されているのでコンプライアンスには厳しいはず…
かんぽとか見ると別にコンプライアンスに厳しくなさそうな気もする
火災保険を始めとする保険販売は代理店に委託することが一般的
つまり 仲介業者 == 保険販売代理店 になっている
免許さえ持っていれば賃貸仲介業者が保険販売代理店でも問題ない
賃貸仲介業者が火災保険を案内することは合法 (強制は NG)
代理店経由で保険が売れれば、その代理店にバックマージンが入る
少額短期保険 (ミニ保険) とは
街の小さな賃貸仲介業者がそんな簡単に保険販売代理店になれるのか?
一部の保険では比較的容易になれる
それが少額短期保険 (ミニ保険) と言われているもの
限度額が数百万だったり 1000 〜 2000 万程度の比較的少額
賃貸の火災保険は借家人賠償責任が 2000 万程度だったりしますね
加入期間が短期的なもの
賃貸の火災保険はだいたい 1 〜 2 年で更新がありますね
少額短期保険の代理店になるには
少額短期保険募集人試験を受ける必要があります
何時間勉強したら受かる?
1夜漬けどころか3時間程度の勉強時間で合格できます。
販売したい保険会社に代理店登録を申請します
財務局に登録します
→ これで販売できるようになる!!! 簡単ですね!!!!
結局のところ少額短期保険とは何なのか
賃貸仲介という利ざやの少ないビジネスで多少なりとも儲けを増やすために作られたスキーム
こういうところで案内される保険は補償内容が微妙な上に、なぜか借家人賠償責任だけ額が大きい
仲介業者と大家のための保険といっても過言ではない
まともな火災保険はどこにあるのか
"賃貸 火災保険" とかで検索してもらえばいろいろ出てくると思いますが、有名どころをいくつか上げておきます
日新火災の「お部屋を借りるときの保険」
ミニ保険ではない
個人賠償責任保険 (1 億円) がついてる
もし自転車保険とかを個別で入っている場合はそれを解約できます 水災 (床上浸水の保険) は保障内容に入ってない
マンション 2F 以上で、ハザードマップを確認しても真っ白なところに水災はこない
家財保険 400 万で年 7000 円 == 14000 円 (2 年)
都民共済の「火災共済」
都民じゃなくても県民共済とかいろんな共済で同じ共済があります
日新火災のとは違って契約内容を細かく設定できる
火災保険の見るべきポイント
家財保険
部屋が燃えたりして自分の荷物に損害がでたときの補償
自分の荷物にどれくらい高価なものがあるか考えて金額を設定したほうがよい
貴重なものが部屋にある人は高めにしたほうがよい…
借家人賠償責任
部屋が燃えたりして家に損害が出たときに大家に支払う賠償金の補償
部屋の広さや内装で必要な金額は変わってくる
以前遭遇した事例
shunirr「この家に決めた」
仲介業者「では契約金明細書を送ります、確認して期日までに振り込んでください」
shunirr「火災保険と言う項目がありますが…これは一体なんでしょうか…」
「(同時に契約させる (== 強制的な契約をすること) は違法であることを知っているが…)」
仲介業者「こちら管理会社指定の火災保険に加入することが必須でございます」
shunirr「それは違法です!!!!!!!!!!!」
仲介業者「管理会社に再度確認したところ、入居者様が保険のことを良く理解しているのならば個別に保険を契約していいそうです」
まとめ
仲介業者は、顧客を特定の火災保険へ強制的に加入させることは違法
火災保険の内容は確認しよう
仲介業者が持ってくる火災保険より、インターネットで見付けたやつのほうが大抵掛金は安く充実した保障内容になる場合が多い
仲介手数料が安い仲介業者を選ぶとこういう違法行為で微妙な気持ちになるので、手数料をちゃんと払う業者とやりとりをしたほうが経験上満足度が高い
とは言え賃貸仲介がそもそも大して儲からないビジネスなので業者ガチャになりがち…