N1インタビュー
スマートバンクに関わるようになってからだと、延べ200くらいだと思います。月ベースだと20いくかいかないか。この数はリサーチを実践している会社の中でもかなり多い方だと思います。
shu-san.iconこんなにインタビューやってるってすごいなw
shu-san.icon創業者の方が「ユーザーに憑依する」という言葉を使っていたのを思い出したが、まさにN1インタビューで数をこなしてユーザー像を限りなく高めているんだろうな インタビューの準備
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調査設計の粒度
「情報が足りなすぎて意思決定ができない」「状況がわからなくて、どっちに進んでいいかわからない」というケースが多い
shu-san.icon当たり前だが、ある程度手前で情報設計(エクスペリエンスマップやジャーニーマップ)を行って、疑問点がある箇所やわからないところを事前に定めているんだろうな
N1インタビューができるPFhttps://scrapbox.io/files/64be613146bb7d001b36b72c.png
インタビューの振り返り
ラップアップ
リフレクションやラップアップとも呼ばれますが、最後の15分を振り返りの時間に使って、気にかかった発言について分析をします。
本当かどうかはご本人しかわからないので、憶測の域を出ないところもありますが、リサーチャーとしては話の整合性が取れてない部分はわかってきますね。
あとは、その方が無意識のうちに繰り返し発言しているワードがやはり出てきます。この方にとっては重要な情報なのかなということもわかりますし、表情も注意深く見ていくと、温度感が違うなということもわかります。
全体を見ながら、立てた仮説と照らし合わせ、メンバー全員で会話しながら分析フェーズを進めていくことをやっています。
shu-san.icon情報鮮度が高いうちにラップアップは絶対に当日やったほうがいい!(現職でもやって
気をつけるべきこと
「私は今度こういうことがしたくて、こんなことに困っているから、例えばこれがしたいです」という話を聞いた時、最後の「これがしたい」だけを取ってしまうと、認識を誤ってしまいます。
そう訴えるに至るまでにどういう環境があって、どういう感情を持っているから変えたいと思っているのか、そのあたりのことを私たちが理解する必要があります
私たちがユーザーさんに提供してあげたい未来を描いて、どうやって埋めていくかを考えることがインタビューだと思います。
shu-san.icon自分たちが考えたバイアスに無理やり当てはめたりしないようにしないと行けないよね 1つの仮説に対して、何人にインタビューをしますか?
ある程度大きくセグメントをくくった時には、必ず3人に聞くのが大事です。
なぜなら、1人聞いたらその人が全体のマジョリティーなのかマイノリティなのか、想像がつきにくい。2人聞いたら何となく似ているけれど、この人が外れ値かどうかわかりにくい。3人聞くと大体の精度で外れ値や共通部分が見えてきます。
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「悪いインタビュー」
仮説もないまま対象者頼みで、話を聞けば何かわかるだろうと手ぶらで行くようなインタビューはだいたい失敗します。
「師匠」と「弟子」の関係を徹底する
何も知らなくて、本当に知りたいですという姿勢で臨み、相手にも能動的に教えていただけるような姿勢になってもらえるといい
ご経験や率直なご意見をフラットに話していただきたいので、「自分たちが気づいていないことを知りたいし、問題がわかればわかるほど嬉しいんです」とお伝えしたりします
リサーチャーという単語は一切使わず、あくまで話を聞く役割であることを伝えて、「私自身もわからないことも多いので、今日はいろいろ教えてください」という入り方をします
大前提として「仮説の話」はあまりしません。過去のご経験や事実として存在していることを、ファクトとして拾い集めていくというインタビューの仕方です
質問は、対象者が一番答えやすいところから、思考の流れに沿って作っていくのが原則です。
最初に抽象度が高い質問を持ってきてしまうと答えにくいので、「お住まいの場所」や「家族構成」などのいわゆる属性情報から聞いていく。
機能開発における優先順位の付け方
困っていることを探して、それを潰していこうと思うとキリがない
どんな課題を解決しているのかは考えますが、それは最低限のラインであって、それよりもユーザーがどうなりたいのか、どんな状態になったらハッピーなのか、そっちの手触り感を持つことの方が大事
「ユーザーさんたちの行きたい未来ってこっちの方なんだろうな」といった想いの強さみたいなものが見えてくることがあります。
それが見えたら、自ずとそこに至るまでのマイルストーンも見えてくる。Howの部分は合理的に出てくるので、あとは最短距離でそれを実現するための組み合わせや実装の難易度など、プロダクトマネジメントの領域の話かなと思います。