07299 友人がSONY製とSIGMA製の50mm F1.2を撮り比べて後者を購入したのでスペックを簡単に比較
No. 07299, by shio / 塩澤一洋 https://flic.kr/p/2qxbkZf https://live.staticflickr.com/65535/54174084708_c40c722231_3k.jpg
shioのLマウントと、Chieさんが購入されたEマウント。
https://flic.kr/p/2qxbkX1 https://live.staticflickr.com/65535/54174084578_f671377ea1_3k.jpg
彼女はタムロンのAPS-C用18-300mmを常用していました。野鳥を撮りたい、というニーズにはピッタリ。
https://flic.kr/p/2qx3YAw https://live.staticflickr.com/65535/54172646962_e44b3e2b18_3k.jpg
https://flic.kr/p/2qxa4P2 https://live.staticflickr.com/65535/54173835179_bbbe543f25_3k.jpg
彼女がお使いになっているレンズはF3.5からF6.3。50mm相当となる33.3mmあたりですと間違いなくF3.5より暗く、おそらくF4とかF4.5といった値でしょう。数値が小さくなるほど、ピントが合った位置より手前や奥がボケます。綺麗。
https://flic.kr/p/2qxaMpN https://live.staticflickr.com/65535/54173975120_7cd59d00d5_3k.jpg
ですので、F1.4、F1.2といったレンズであれば、作画の可能性、自由度がより広がります。
背景のボケが大きければ、背景にある点光源がより大きく丸く輝きます。美しい。
https://flic.kr/p/2qxa4Qj https://live.staticflickr.com/65535/54173835254_be5f07cd42_3k.jpg
また、F値が小さければ暗い場所でISO感度を下げることができ、画質も良好です。
https://flic.kr/p/2qxa4QQ https://live.staticflickr.com/65535/54173835284_56ce259373_3k.jpg
一方、ズームレンズを使っていると、撮影時にズームによって写る範囲を調整することが習慣になります。撮影者が前後に移動することによって被写体との距離(撮影距離)を変えることが、「絵作り」のカギなのに、それを怠ってしまう。その結果、撮影距離の変化によって被写体の形が変わるという経験が乏しくなり、作画のバラエティが減り、ツメが甘くなります。
https://flic.kr/p/2qxaMkV https://live.staticflickr.com/65535/54173974895_51d71d5c96_3k.jpg
写真は撮影者と被写体との距離(撮影距離)によって決まる。
写真はレンズの焦点距離(mm)で決まるのではない。
https://flic.kr/p/2qxa4KQ https://live.staticflickr.com/65535/54173834994_600e0ae5ff_3k.jpg
撮影距離が同じなら、何mmのレンズを使っても、写る被写体の形は同じ。写る範囲が異なるだけ。
それを、彼女のお顔をiPhoneで撮影することによって見ていただきました。
① 彼女の顔の真ん前20cm程度から彼女の顔が画面いっぱいになるようにズームせずに(1倍で)撮影した写真
② 1mほど離れた位置から同じく1倍で撮影した写真
③ 同じく1m離れた位置から彼女の顔が画面いっぱいになるようにズームして撮影した写真
https://flic.kr/p/2qx8wM1 https://live.staticflickr.com/65535/54173535666_c21132f03f_3k.jpg
①は顔がグニュっと歪みます。
②は端正な顔立ちです。そして②の顔部分をiPhone上で拡大表示したものと③はまったく同じ。すなわちズームしてもしなくても、写る絵は同じ。
距離によって絵作りが異なるという現実を直視していただきました。
https://flic.kr/p/2qxa4Mt https://live.staticflickr.com/65535/54173835089_9809dc73d5_3k.jpg
朝から夜までのphoto walkイベントが終わりshio.iconと別れた後、彼女はそのあしで秋葉原のヨドバシカメラに赴いたそうです。shio.iconが使っているSIGMA製の50mm F1.2とSONY製の50mm F1.2とを撮り比べた結果、SIGMA製をお買い上げ!!
table:注目ポイント
SIGMA 50mm F1.2 SONY 50mm F1.2
絞り羽根 13枚(円形絞り) 11枚(円形絞り)
レンズ構成枚数 12群17枚(非球面レンズ4枚) 10群14枚(非球面レンズ3枚)
質量 740g 778g
最短撮影距離 40cm 40cm
フィルター径 72cm 72cm
どちらも円形絞り。SIGMAの方が絞り羽根の枚数が2枚多い。ボケがより綺麗な円になることを期待できます。
非球面レンズの使用枚数がSIGMAの方が1枚多い。
レンズ群がSIGMAの方が2群多い。
レンズの構成枚数がSIGMAの方が3枚多い。
質量がSIGMAの方が38g軽い。
実売価格がSIGMAの方が5万円以上安い。
撮り比べて使い比べてその差を見極めたChieさん、素晴らしい!!
https://flic.kr/p/2qxa4St https://live.staticflickr.com/65535/54173835379_7ee0780bc1_3k.jpg