2021/06/16 Scrapboxを用いた授業の実践とその効果
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Scrapboxを用いた授業の実践とその効果
成蹊大学法学部教授
政策研究大学院大学非常勤講師
塩澤一洋
略歴
1969年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、同法学部卒、同大学院法学研究科修士課程修了後、同博士課程を単位取得退学し2000年4月成蹊大学法学部専任講師着任。2008年から現職。
これまでに
政策研究大学院大学客員教授
東京大学先端科学技術研究センター特任助教授
Stanford Law School, Visiting Scholar
The Center for Internet and Society at Stanford University, Visiting Fellow
慶應義塾大学総合政策学部特任教授
並びに
横浜国立大学教育人間科学部
成蹊大学ロースクール
金沢大学ロースクール
にて非常勤講師を歴任したのち、現在、
政策研究大学院大学
多摩美術大学情報デザイン学科
慶應義塾大学総合政策学部
にて非常勤講師を併任。
研究分野は、
民法と著作権法の体系的整合性
法学教育方法論(双方向性の促進手法、法律文書の起案教育、法文法教育、デジタル環境の法学教育応用など)。
2012年9月以来、授業や講演の板書や資料提示はiPadで行い、2017年2月以降、双方向授業運営、資料提供、ゼミ運営にScrapboxを用いている。
2015年成蹊大学ティーチングアウォード受賞。
概要
2020年度のオンライン授業アンケートにおけるベストプラクティスとして、「民法」の受講者たちが私の授業手法を挙げてくださいました。
2012年9月以来iPadで「リアルタイム板書」し、2017年2月以来Scrapboxにより資料を配布するとともに受講者全員が授業中リアルタイムで同じ場所に書き込み、2020年のオンライン化後はそれらすべてを教員の背景に映しつつその画像を指差しながら参加者との対話で展開する、Zoomの画面共有機能やPowerPointを一切使わない「授業」スタイルをご紹介いたします。
Topics
1. 今期の履修者から
2. 同時発言の様子
3. Scrapboxとは何か
4. 「授業」の実践
5. Scrapboxを用いた授業の効用
1. 今期の履修者から
2. 同時発言の様子
3. Scrapboxとは何か
無限に広大なホワイトボード
コラボレーション環境として
構造的作文環境として
公開と非公開
純日本製サービス
個人利用、教育利用は無償
ログインのみにGoogleシステムを利用
前回自分が閲覧した以降に編集があった段落の左側に色のついたバー(テロメア)が表示される。
編集の有無、編集箇所も一目瞭然
Scrapboxのなどの雰囲気
ブラウザで使う
ScrapboxはGoogle Chromeに最適化されている
FirefoxやSafariでも利用可能
一部、挙動が異なる場合あり
iPhoneで編集するには「Porter for Scrapbox」アプリが便利
4. 「授業」の実践
「授業」とは
授業は、講義、演習、実験、実習若しくは実技のいずれかにより又はこれらの併用により行うものとする。
lesson
education
法律学の場合
5. Scrapboxを用いた授業の効用
一方通行
→ 双方向
→ 全方位
授業は体育
「授業(lesson)」の実践