2018シラバス「フレッシャーズセミナー」
科目名:フレッシャーズセミナー
科目ナンバー:
単位数:2
配当年次:1年次
テーマ・概要
テーマ:法律学への招待
成蹊大学法学部へようこそ!! このフレッシャーズ・セミナー(略して「shioゼミ」)では、大学での法学研究をいかにして進めるか、その内容とツールについて伝授いたします。大学は「学問」と「研究」をする場であり、「学習」はその手段です。きちんと研究できるようになれば4年間の大学生活が有意義なものになります。能動的な「学習」による主体的な「研究」をして、法律学という面白い「学問」を一緒に楽しみましょう。
日本の法律の基本的な枠組みについて、憲法、民法、刑法の基本的な仕組みを中心に解き明かしていきます。「正解」が一つあった大学入試までとは異なり、「学問」である「法律学」には「解」がたくさんあります。その事実を実感するため、実際に条文をゆっくりと読み解きながら、徐々に「自分の解」を出せるように思考力を磨いていきましょう。
一方、ツールに関しては、Mac/iPhone/iPadなどの使い方、「 」をはじめとした各種クラウドサービスの利用方法、紙のノートの書き方、ペンや万年筆の使い方といった法学研究の基礎となるスキルを伝授する予定です。必要があれば毎回、大学のiPadを貸し出します。 もちろん、それ以外にも可能な限り、参加者のみなさんのご要望にお応えします。どんどん私に質問を投げかけてください。私もみなさんに質問します。ゼミ合宿、裁判所見学、お食事会など、みんなで企画して楽しいゼミにしましょう!!
到達目標
DP2(課題の発見と解決)、3(他者との協働)、4(自発性、積極性)、5(表現力、発信力)、6(専門分野の知識・理解)、7(法的素養に裏打ちされた判断力)を実現するため、①ゼミ議論に積極的に参加、発言し、②ゼミの課題について各自論述文を起案した上でグループで検討を加えることにより、「論理的な文章表現と口頭表現ができるようになるとともに、条文を体系的に読み、解釈し、事実に適用できようになる」ことを到達目標とする。
授業の計画と準備学修
第1回
授業の計画・内容:法律の研究に必要なITツール(Mac/iPhone/iPadなど)の使い方
準備学修(予習・復習等):初回なので準備は不要です。
準備学修の目安(分):必要なし
第2回
授業の計画・内容:法律の研究に必要な各種のクラウドサービス(Scrapboxなど)の使い方
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第3回
授業の計画・内容:ノートの書き方、本の読み方、条文の読み方、法的三段論法の基本構造
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第4回
授業の計画・内容:私たちの生活は法律とどのように関わっているか
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第5回
授業の計画・内容:法律とは何だろう。日本にはどのような法律があるのか。その種類を分けてみよう。
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第6回
授業の計画・内容:法律と憲法はどのような関係があるのだろうか
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第7回
授業の計画・内容:憲法は何のためにあるだろうか
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第8回
授業の計画・内容:憲法地図を描く
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第9回
授業の計画・内容:憲法の構成を解剖してみよう
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第10回
授業の計画・内容:民法は何のためにあるのだろうか
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第11回
授業の計画・内容:民法の構成を解剖してみよう
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第12回
授業の計画・内容:民法地図を描く
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第13回
授業の計画・内容:刑法は何のためにあるのだろうか
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第14回
授業の計画・内容:刑法地図を描く
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
第15回
授業の計画・内容:刑法の構成を解剖してみよう
準備学修(予習・復習等):必要に応じて班ごとにサブゼミ(グループワーク)
準備学修の目安(分):班ごとに90分
授業の方法
最初の数回は、大学での研究に必要な様々な道具や方法について私からお話しします。そのあとはディスカッションです。毎回、私が問いかける「問い」に対して班ごとに議論し、見解をまとめて全体に発表した上で、クラス全体の見解を集約します。
「?」と「!」の循環を探訪しながら自己を見いだしていくのが学問です。ゼミの友は一生の友。普段のゼミの他、ゼミ合宿、裁判所見学、お食事会等、みんなで企画し、楽しく充実したゼミにしましょう。
成績評価の方法
ゼミというコミュニティーに対する「貢献=コントリビューション」を評価して成績を付けます。ゼミに対してプラスに作用する働きかけはすべて貢献です。
班の仲間とともに十分に準備し、ハンドアウト(文章表現、図解表現、論理表現)を作成し、プレゼンし、自発的、積極的に考えてアイディアを発言し、疑問を呈し、他者の見解をより良くするアイディアを出し、根拠となる資料を探し出し、その意味を解明するなど、議論を面白く発展させていくことはすべて大きな貢献となります。そのほか、ゼミを楽しくし、人間関係を深めて、互いの成長に寄与していくことが本質的に重要です。そのために、ゼミの運営に主体的にかかわり、ゼミやサブゼミを活性化し、各種の企画などをすることによって、いろいろな貢献ができます。成績は、それら一人一人の貢献を総合的に評価します。
なおタバコの煙は他者の健康を害しますので、当然のことながらゼミの活動は合宿やイベント等も含め完全に全面的に完全禁煙です。
成績評価の基準
成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠する。/Grades in the course are based on the criteria of Seikei University Regulation No.39.
必要な予備知識/先修科目/関連科目
民法I
テキスト
すべて初回の授業で説明しますので、あらかじめ購入する必要はありません。
法令集(六法)
金子宏・新堂幸司・平井宜雄編『法律学小辞典<第5版>』有斐閣(又はそのアプリ)
参考書
授業の進捗に合わせて適宜、紹介します。
質問・相談方法等(オフィス・アワー)
ポータルサイトで周知する。