フィルターバブル現象
インターネット上で個人の興味や検索履歴に基づいて、同じような情報や意見ばかりが提供される現象
個人の行動履歴を元に、都合の良い情報だけがフィルター越しに提供される、区切られた環境
フィルターバブルに閉じ込められると、想定外との出会いが減り、未知を未知として関知する能力が衰えていく
shimizukawa.icon コロナ明けに通勤を再開したとき、目や耳に入ってくる情報の刺激がかなり強かった。家に閉じ籠もっていたことで、視覚と聴覚が意外性のない環境に慣れすぎてしまっていた。刺激を受け止める筋力(感覚的な)が衰えてしまった感じだった。
数秒単位で次々とフリックされていく断片的な情報の流入が、人間がもともと持っていた全体像への感知能力を削いでいく可能性もある。昨今盛んに言われるフィルターバブル現象やエコーチェンバー現象は、こうした過剰な断片情報が自分のまわりに見えない囲いをつくって、ある限られた範囲に私たちの認知を閉じ込めてしまうことを言う。