羅針盤を定義する
👉️羅針盤をつくる
羅針盤とは
自分の軸のこと
仕事、生活、もっと言えば人生全般で常用する判断基準
似た言葉:
ビジョン
哲学
憲法
信念
モットー
座右の銘
羅針盤は文脈ではない
状況や制約といったものは文脈にすぎない
文脈とどう付き合うかは自分が判断する
通常はルール、空気、役割といった「守るべきとされているもの」があるから従うが、絶対ではない
例: 1日8時間真面目に、かつできれば出社するべきである
これはその人その組織の文脈にすぎず、絶対ではない
多くの場合、従うのが無難だろうが、従わなくてもいい
たとえば: こっそりサボる、出社推奨だが無視してなるべくリモートにする、一日平均7時間切るけど有給は上限まで取る etc
別の言い方をすると、文脈を疑い、抗うために羅針盤が必要である
羅針盤がないと、ただただ従うことしかできない
流される生き方ができるならそれでもいいが、低性能には難しい
流される生き方は、低性能には難しい
羅針盤を定義するために
羅針盤に正解はないため、自分なりにつくってみる
上述した例を参考に、自分でつくるしかない
名言、格言、どこかからの引用など「他人の言葉」でもいいが、そのままだと自分ごとではない
ATGVを意識する
table:t
A Action アクション 具体的な行動
T Todo やること やりたい、やるべき、やったほうがいいなど全部含む。アクションほど具体的ではない
G Goal ゴール 目標。一日で終わるものから一年かかるものまで含む
V Vision ビジョン 羅針盤
具体的な行動、具体的じゃないけど数多くあるであろう「やること」、その先にある何らかの目標、そして羅針盤
この四つを行き来しながら詰めていくといい
行き来するとは、当てはめるということ:
私は今こんなビジョンを持ってるけど、日々の行動に反映できてるだろうか?
最近はこういう行動をしたり目標を達成したりしてるけど、ここから私の羅針盤が見えてこないだろうか?
ゴールを最短で頑張って達成していくのと、マイペースに歩いていくのと、私にはどちらが向いてるだろう?また他の行き方はあるだろうか? etc
Must(やらねば)、Should(やるべき)、Want(やりたい)、Won't(したくない)は全部考えてみた方がいい
M・S・W・Nの最適な配分は人によって違うし、同じ人でも状況によって違う
自分はどういうバランスが好きなのか、またどういうバランスならこなせるかを自覚する
必要なら仮置きして試す
この自分なりのバランス感覚を、羅針盤として言語化するといい
例: Nの尊重を重視した例
フリーはストレスフリー
やりたくないことをやらないために、やりたいことをやらない
微修正する
羅針盤は一度つくっておわりではない
それよりも、雑でもいいのでとりあえず言語化してみて、「今週はこの羅針盤を意識して過ごしてみようか」とした方が有益である
言語化、行動、振り返りのサイクルを回していくことで自分らしさが見えてくる
むしろ、常に微修正するものと開き直って、そのつもりで日々過ごす
定期的に律儀に向き合う必要はないが、完全にサボるのも防ぐ
たとえば毎日毎週羅針盤を眺めて振り返る、といったことはしなくてもいい
下手に慣れてしまうと儀式化(音読しているだけの儀式と化している等)して意味がない
微修正といっても、そんなすぐに変えられるものでもない
そもそも面倒くさすぎてストレスになり、それが続くと病んじゃうかもしれない
かといって全く何もしないでいては内省の体力も衰えるし、流される人生になってしまう