ルポ路上生活
ホームレス問題について考えたこと
・特に日本において、路上生活によって実際的な生命の危機に襲われることは稀である。お金がなくても、あちこちの教会で配給があり、ホームレスの社会の中でそのためのビラも共有されてることがあるそうな。(これは逆評定ぐらいニッチだけど有用な書物かも)文化人類学 ・全体的に、彼らの生活は我々の直感に反するような動きをしていて、私たちが貧困のような社会問題へお門違いな考え方をしてしまう原因になる。貧乏人の経済学の中でも「貧困のもたらすストレスは日々の生活の中で対処しなければならないことをふやし、その結果激しく合理性が制限される」などの実態がデータという「鳥の目」によって示されてましたけど、ホームレスの生活を克明に描き出すルポタージュという「虫の目」によって事細かに記憶に残りやすい形で書かれていて勉強になった。ストーリーが世界を滅ぼすっていう本に、「性的マイノリティへの差別の軽減には、何よりもそれをテーマにしたドラマとか漫画とかが役にたつ!」って情報が書かれてたけど、この本の働きはこの「ストーリー」に近い部分な気がする。その視点で小説とか映画におけるホームレス描写も見てみるといいかも。(Cat and the city の描き方は、東京オリンピックにおける政府によるホームレス排除のシーンとか、ちょっと現実からズレてる部分もなくはない気がするなー)失踪日記は機会があれば読んでみよっかな。 ・実際に解決に向かっていくためには、経営学や地政学における戦略論の知見をフルに活用すべきだ。リチャード・ルメルトの「良い戦略悪い戦略」や「戦略の要諦」はその点でかなり参考になりそう。 ホームレスになったとしたら
・防衛的悲観主義の観点から、物事が悪化した場合においての方策を考えておくことは重要である。ホームレスの疑似体験として本書はかなり有用ではなかっただろうか。(これはディストピア文学全般に言えそう)