ある男の聖書
中国語作家で初めてノーベル文学賞をとった高行健の代表作。本郷図書館から取り寄せてもらって読んだ。 - クオリア問題の扱い:これについて深く考えることが融と主人公の間で共有されていた(というか国中の人間が持っていた「常識」「教育された眼差し」に対するアンチテーゼとして示される。「懐疑論」みたいな哲学的な思考実験って一見無意味にも思われるけど、「普通だと思われていることを一旦疑ってみる」ことによって反脆弱性を生んでいると言えるかも。 - 社会主義の「過保護」
- 身銭を切らない
- 男女関係
- 「擬態というのを知っているかい」:「人間であること」の脱構築
「私は今中国の政治の話なんてしてないの。あなたが野獣かどうかをしりたかっただけなの。」
お前は少し考えてからいった。「そうだよ。」
この体が嫌いなの。野獣になればいいのに。でも逃れられない。「逃れられない女の感情よ。あなたには理解できないわ」