(重要)実技テスト事前準備
◎確認事項
まず,テストが始まってから慌てないように,事前に以下について確認しておくこと.
以下,テストに向けて重要な準備を示すので,必ず事前にやっておくこと.
※実技テストが始まってからでは間に合わない可能性が高い.
◆ディレクトリの作成
(1) まず,自分のホームディレクトリ(ログイン直後のディレクトリ,以下ホームと略す)に Exam23 という名前のディレクトリを作成しなさい.
(2) これまでの実習でホーム下に Work ディレクトリがあるはず ( なければ作る ) .この Work の下に次のような構成のディレクトリを作成しなさい.
※下記に表示されているのはすべてディレクトリ名
※ディレクトリ作成方法は問わない.複数ディレクトリを一括作成する方法を用いれば, 比較的簡単に作成できるので,その方法を調べておくとよいだろう.
https://gyazo.com/e7e28734309b81ad35d938927c0177f4
ディレクトリ図01
(3) また,自分以外のユーザーが Paul ディレクトリ以下の全ディレクトリにアクセスできない(何の権限もない)ように,Paulの保護モードを設定しなさい.下記の例のように,設定するのはPaul ディレクトリだけであることに注意すること.
※自PCではユーザは自分だけだが,一般にはこういう操作が必要になる
(4) ディレクトリ構成を確認する.ls を用いて,Work 以下のディレクトリ構成およびファイル部を,再帰的に表示して確認しておくこと.
以下は表示の例である(ここでは詳細情報を表示するロングフォーマットを用いている).
※当然,見えるファイルは各人の状態によって異なる
code:lsの結果例
Work:
合計 4
-rw-rw-rw- 1 fujii fujii 43 6月 10 14:19 aaa
-rw-rw-rw- 1 fujii fujii 43 6月 13 14:19 aaa1
-rw-rw-rw- 1 fujii fujii 43 6月 13 14:19 aaa4
-rw-rw-rw- 1 fujii fujii 43 6月 23 14:19 aaa5
-rw-rw-rw- 1 fujii fujii 86 6月 23 14:19 aaa6
-rw-rw-rw- 1 fujii fujii 5 6月 13 14:20 temp_file
drwx------ 4 fujii fujii 4096 7月 10 17:51 Paul/
./Paul:
合計 8
drwxr-xr-x 4 fujii fujii 4096 7月 10 17:52 ground/
drwxr-xr-x 2 fujii fujii 4096 7月 10 17:51 mountain/
./Paul/ground:
合計 8
drwxr-xr-x 2 fujii fujii 4096 7月 10 17:52 opal/
drwxr-xr-x 2 fujii fujii 4096 7月 10 17:52 ruby/
./Paul/ground/opal:
合計 0
./Paul/ground/ruby:
合計 0
./Paul/mountain:
合計 0
合計 0
※ Work にはこれまでに作成した他のファイルやディレクトリがあっても構わない.整理するのは良いが,無理に全部削除する必要はない.むしろそれらが存在していることを前提としたテスト課題が用意されている.大事なことは,指示されたディレクリ構成になっているかどうか,指示どおりに Paul ディレクトリの保護モードが設定されているか,であり,そのために「どこを見ればよいか」が分かっていることがテスト以前に求められているのである.
◆データの準備
テストで使う気象データを,次の手順でダウンロードして準備する.
(1) 情報基礎で使ったのと同じ気象観測地点 ( 個別観測地点 ) を使う.
以下の通り,再度確認すること.
(a) 自分の学籍番号の下3桁を確認する.
(b) 観測地点番号は次の計算式 → 「学籍番号下3桁を111で割った剰余+1」
例:下3桁が440 → 440÷111= 3 … 107 → 地点番号は 107+1= 108
例:地点番号=108 なら松本 ( マツモト,長野県 )
※ちなみに,第1回で学んだ bc を使って計算可能( 剰余演算子"%"を使う )
code:bcで計算例
$ bc▼
440%111+1▼
108
(2) 気象庁のページにアクセスしてデータをダウンロードする.
a. 個別観測地点において,
b. 平年値用の1991年~2020年 ( 30年間 ) の月平均気温と月降水量(降水量の月合計)のデータを,
c. 10年分ずつ3回に分けて
ダウンロードする.
注意1★地点,項目,期間,表示オプションを正しく設定する必要がある.特に,項目については月平均気温と月降水量の両方(それら以外は含まない)とすることに注意.
注意2★表示オプションの設定により不要なデータが含まれないように注意
1列目に年月,2列目に平均気温,3列目に降水量,4列目以降にはデータは不要
注意3★平年値は必要ない.
注意4★ダウンロードの際には,ファイル名は下記のように保存しなさい.
※自PCの保存フォルダはどこか?
1991年1月~2000年12月 → data01.csv
2001年1月~2010年12月 → data02.csv
2011年1月~2020年12月 → data03.csv
注意5★保存ファイルが意図したとおり ( 上の条件を必要十分に満たしている ) であるかを必ず確認すること.
エディタで開いて確認する.→ ExcelやCalcで開くと正しく表示されない場合がある.シンプルなエディタ ( Windowsのメモ帳,MacOSのテキストエディットなど ) で開く方がよい.
※データに欠損がある可能性があるが,その場合は必ず連絡すること(実技テスト用質問スレッドに書き込む).他の観測地点を別途指示する.
(3) 文字コードを変換して,Unix側のWork ディレクトリにもってくる.
上記3つのファイルはShift-JISという文字コード.しかしUnixのデフォルトコードはUTF-8.なのでこのままだと日本語が化けてしまう.以下の手順でコード変換をし,ついでにUnix側の Work ディレクトリにもってくる.
a. コード変換には "nkf"というコマンドを使う ( 日本語化のところで使った ) .
※なければインストールする.
code:nkfの確認とインストール
$ which nkf▼ ← nkfコマンドがあるか確認
$ ← "nkf"が見つからない場合インストール↓↓
$ sudo apt install nkf -y▼ ( Ubuntu )
$ brew install nkf▼ ( MacOS )
b. Unix側からファイルの確認.
※以下の「自分のID」はシステムにログオンするためのID.
Macは1つしかない.WindowsはUbuntuのではないことに注意
⇒ Windowsのダウンロードの場所は,Unix側からは以下の所に見える.
"/mnt/c/Users/自分のID/Downloads"
⇒ Macの場合は素直に,
"/Users/自分のID/Downloads"
※設定によってはここじゃないかも知れないので,必ず確認すること.
自分で別の場所に置いた場合はそのディレクトリ
Unix側からは以下のようにして確認する.
code:Unix側からWindowsファイルの確認
$ ls -1 /mnt/c/Users/自分のID/Downloads/data*.csv▼▼
/mnt/c/Users/自分のID/Downloads/data01.csv
/mnt/c/Users/自分のID/Downloads/data02.csv
/mnt/c/Users/自分のID/Downloads/data03.csv
$
code:Unix側からMacOSファイルの確認
% ls -1 ~/Downloads/data*.csv▼▼
/Users/自分のID/Downloads/data01.csv
/Users/自分のID/Downloads/data02.csv
/Users/自分のID/Downloads/data03.csv
%
c. 変換作業をする.
作業としては,ダウンロードフォルダにある3つのファイルに対し,nkf を使ってコード変換し,出力先を Work にして保存する.
code:nkfで変換しWorkに保存:Windows編
$ nkf /mnt/c/Users/自分のID/Downloads/data01.csv > ~/Work/data01.csv▼
$ nkf /mnt/c/Users/自分のID/Downloads/data02.csv > ~/Work/data02.csv▼
$ nkf /mnt/c/Users/自分のID/Downloads/data03.csv > ~/Work/data03.csv▼
$
code:nkfで変換しWorkに保存:MacOS編
% nkf ~/Downloads/data01.csv > ~/Work/data01.csv▼
% nkf ~/Downloads/data02.csv > ~/Work/data02.csv▼
% nkf ~/Downloads/data03.csv > ~/Work/data03.csv▼
%
(4) Unix側でファイルを確認する ( Win/Mac共 ) .
less コマンドでdata01.csv~data02.csvの日本語がちゃんと読めればOK.
code:lessでファイルを確認
$ cd ~/Work▼
$ less data01.csv▼ ← lessで閲覧."q"で終了.以下同様
$ less data02.csv▼
$ less data03.csv▼
$
※ちなみにlessは複数ファイルを順次読むことも可能.
code:参考-複数のファイルをless
$ less data*.csv▼ ← 複数のファイルを指定も可能
( less内で":n"と押すと次のファイルに移動 )
( "q"で終了 )
$
(5) これらの3つのファイルを,ホームの Exam23 ( 今回作成したディレクトリ ) にコピーする.
※移動ではない.コピーすること.
※できて当然なので,実行例は掲示しない.
以上が事前準備である.
2023/7/10