B.参考05:表計算ソフトの歴史
史上初の表計算ソフトはApple社の8ビットパソコンApple II用にVisiCorp社が開発したVisiCalcであった( 1979年 ).
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/98/Apple_II_typical_configuration_1977.png/1920px-Apple_II_typical_configuration_1977.png https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7a/Visicalc.png
左:AppleのApple IIの筐体, 右:VisiCalcの画面(どちらもWikiPediaより)
16ビットパソコンのOSであるMS-DOS時代には,MiscosoftのMultiplan( 1982年 )やロータス社のLotus 1-2-3( 1983年 )が普及した.
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/16/Microsoft_Multiplan_K3.1_Japanese_on_IBM_PS55.jpg/1920px-Microsoft_Multiplan_K3.1_Japanese_on_IBM_PS55.jpg https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6d/Lotus_1-2-3_on_PC-98_DOS_spreadsheet.jpg
左:Multiplan,右:Lotus 1-2-3の操作画面(WikiPedia)
OSが32ビットパソコンの時代に入り,GUIを標準で持つようになると, グラフィカルな表計算ソフトが多く登場した.
その中でMicrosoft社の Excelが, Mac OSとWindows向けに発売され( Mac向けが1985年.Windows向けには1987年 ),WindowsというOSと共に,世界を席巻していく.
※MicrosoftなのにMacOS向けが最初,というのが面白い.当時はWindowsの開発環境,人材がプアだったと思われる.
現在,ExcelはWindows・Mac OS共に,表計算ソフトの事実上の業界標準となっている.
Linux OS向けには,2022年現在,MicrosoftはExcelを含むOfficeスイートをリリースしていない.
そのため,Linux上でのフリーの表計算ソフトとしてはLibreOfficeの"Calc"が幅広く利用されている.
Excelの互換アプリはいくつもあるが,Libre Calcはその中でも非常に互換性が高いと言われている.
以上.
2024/5/2