2.1レポートの体裁
◀◀ 第2章 レポート作成ガイド に戻る
★以下にレポートの形式の最低限の項目を挙げておく.
※テーマ毎の詳細事項や注意は担当教員から指示がある.
※レポート作成の実際については → 2.4レポート作成の手順 参照.
■ 表紙と体裁
表紙: 指定の表紙を参考にして,( 図 1.1) 必要事項を書き込む
雛形が用意されるが,必要な情報があれば、自作してもよい
雛形(zip形式):実験報告書表紙.zip - Google ドライブ ()
※Word, Excel,PDF形式ファイルをまとめてある
実験日,提出日を忘れないこと
グループで作業分担した場合は,自分の分担を明記する
用紙: A4 縦向き横書き片面印字
裏面は白紙
PC利用のグラフや記録図は画像として貼り付ける
手描きグラフは必ず方眼用紙を用い,スキャンして画像として貼り付ける
← 図・グラフはルーズリーフや罫線ノート不可
手描きでもPC作成でも,図表はなるべく大きくして貼り付ける
描画用紙が A4 ならそのまま綴じる
一部を切り取った場合は白紙のA4 紙に貼りつける
以下に配布する表紙の例を示す.
https://gyazo.com/d1e039b1a7520b72eb5b53d1372ea47c
図 2.1 レポート表紙
■ ページ番号・図表等
目次: 本文の前に必ず目次をいれる
項目は節番号付で主節,小節まで
※小節とは1.1, 1.2など,主節の下位にあたる節
実際に目次を作成するのは内容とページ番号が確定してから
指定表紙には目次欄がある
マージン: 上下左右15mm程度を目安に,読みやすいように設定する
ページ: 全頁に通し番号(ノンブル)を打つ
表紙にノンブルは不要.本文の最初が1ページ
※ワープロのフッター設定を工夫する
グラフやデータを独立したページにするなら通してノンブルを打つ
レポートは上綴じにすることが多いので,ノンブルは頁の下側中央に
図表題: 図表には必ず 一意な番号と題をつける
例:レポート内に「図 1」 が 2 つあるのはダメ
図表題も「データ」「測定値」だけではダメ
図表線: 図表の曲線,補助線はフリーハンド禁止
→ 作図については第2章「2.6図表の基本」参照
図表サイズ:
図・グラフはセンタリングしてページ幅いっぱいに貼り付ける
表は適切な欄幅・行高さにしてセンタリングする
必要に応じて位置やサイズは工夫する(2段組等).あくまでも読み手に伝わることを念頭に
■ 文体・フォント・字下げ
文体: 文体は全て「である調」に
※考察・感想で急に「ですます調」にならない
フォント: 原則は「明朝体」で
節題,図題や,グラフ中の記入など,短い表記を目立たせたい場合はゴシック体でも構わない
本文中で強調する場合はフォント変更するのではなく太字やアンダーラインにする
節・小節タイトルは本文よりもフォントサイズをやや大きくする
字下げ: 字下げは本文の体裁の主要素
段落の最初は一文字字下げする. ← 一般的な作文ルールと同じ
主節 >小節>本文>箇条書き の順に字下げする
code:字下げの例
1. 実験の目的
1.1 主課題
本文本文本文本文本文本文……
本文本文本文本文本文本文……
a. 箇条書き□□XX
b. 箇条書き○○△△
c. 箇条書き■■▲▲
1.2 手順と結果
手順1: ◎◎~~
結果1:文を書く文を書く文を書く
手順2: XXXX~~
結果2:文を書く文を書く文を書く
字下げしたら,行末の桁折れに注意.
悪い例:
https://gyazo.com/dbd2528256294c2dd19d30bb2ec8824b
良い例:
https://gyazo.com/5319487829d7036791e3faad357aa98b
その他:
主節・小節の直前には空行を入れる
主節・小節の始まりがページの終わりになってしまった場合は改ページする.
※改ページ目安はタイトルを入れて本文が3行入るかどうか
■ 記号・数式の表記
数式・数学記号はベタ打ちはダメ.数式エディタでちゃんとした数式に整形する.
※$ \TeX形式での入力を推奨(Wordも対応)
悪い例: 2πf0 / √LC ← 下付き0が✘,√がLCにかかっていない
良い例:$ \frac{2\pi f_0}{\sqrt{LC}}
下付き数字も正確に表記する.
✘ f0(a) → ◎ $ f_{0(a)}
✘ Q0(a)/√2 → ◎$ Q_{0(a)}/\sqrt{2}または$ \frac{Q_{0(a)}}{\sqrt{2}}
■ 目的原理・方法・条件・結果・まとめ・考察・参考文献
目的/原理: 実験の目的や原理は簡潔に
テキストを丸写しするのは時間の無駄
構成: 内容はすべてサブテーマ毎にまとめる
結果: 結果は文から始める
図表,計算結果の羅列は報告書ではない(【検討課題】も同様)
参照: 図表は必ず文章の中で参照する
まとめ: 得たデータ・計算値を整理し,表にする
考察: 実験結果から注目点を見つけ集中して考える
多少無理矢理でも見つけることが重要
「薄く広く」よりも「狭く深く」
「筋道」「根拠」を明確に
文献: 文献利用・引用したら,レポート末尾に参考文献として列挙する
ネット情報は URL だけはダメ.サイト名,記事名,筆者を示す.
※どこの誰が書いたかわからないものは参考文献にはできない
以上.
2025/6/18
▶▶ 2.2レポート作成の意義 に進む
▲▲ 第2章 レポート作成ガイド に戻る
▲▲ 実験書ー共通編 目 次 に戻る