パラセッションをスクリーン投影
パラセッションは1台のPCではモニタリングが困難.なので,複数のPCで複数の会議に参加し,それを一つの画面にまとめてサポート室にいる全員が確認できる構成を考えた.
◎Teamsでの課題の整理
一つのTeamsアプリ/画面では,同時に参加できる会議は一つ.
ある会議に参加した状態で他の会議に切り替えると「待機中」になる.
各会議で進行している状況を把握しにくい.
一方,Teamsは同一アカウントで複数のTeamsアプリ/webアクセスが可能.
ならば,複数のPCでTeamsにサインインし,別々の会議に参加すれば,同時参加が可能
次の問題は複数のPCの画面出力をひとつにまとめてスクリーン投影する方法.
◎1つのスクリーンに複数映像をまとめるには?
1. ATEMなどの映像機器を利用 →高価!安価にできないか?
ATEM mini proは市場価格8万円程度
2. キャプチャカード複数枚挿し、OBSで表示 → 動かない可能性が
キャプチャカードはピンきりだが1万円とするとx4で4万円
3. マルチHDMI入力をPBP(picture by picture)出力するKVMスイッチ発見!
1万円弱!という価格!
https://gyazo.com/6cdbaa55c4497b67e6ba659951c67c6e
https://gyazo.com/34f9bf81ad581560a2938bf0b1245a32
各PCからの画面出力を受けて1つのHDMI信号に
※ただし出力はFHDなので4分割すると文字は潰れる
レイアウトを変更可能なので必要に応じて変える?操作がシンプルなら……
→ 実際にはショートカットキーが使えるので慣れれば◎
キーボード、マウスを共用可能。これも切り替え操作がシンプルなら利用価値はあるかも?
→ 実際に使ってみた.かなり便利
操作はテンキーの'*'+F1~F4でPCの制御を切り替えられる
ただしキーボード・マウスはchromebookでは反応しなかった
特別なドライバではないと思うのだが……残念
◆結果:
◎PCx4のフルバージョン.(左端は自分用PC)
https://gyazo.com/7a6fd9981b0a518900dccdcc799f49f1
右端がチャットチェック/予備用(会議に参加していない/音声も接続していない)
中央3台は各々の会議に参加している状態.
右から3番目は計時システムがアクティブになっているので時計が見えている
4画面は見ていて気持ちいい.
https://gyazo.com/15e2d711ccfeded7d8adedffa809942b
https://gyazo.com/a147e1193ae05ee29acbe39a1c197514
▼ただし解像度はFHDなので,細かい字は無理.
プレゼン資料などの大きな表示ならバッチリ.
◎こちらは修士用の縮小版.
修士論文公聴会は1会議なのであえて使う必要はないが,せっかくなので利用したい.
https://gyazo.com/398e91b5f10c950b15586329d62be1f4https://gyazo.com/a4eedce7a69d8478d4472bab1d399428
会議画面とチャネルでのチャット確認画面.
2画面でもあちこち見ずに済むのはGood.
この後3画面に: ▼▼ これが最終形(写真がないorz)
2. 発表画面
3. 計時PC画面:計時(発表用カウントダウンタイマ)画面( OBS )の提示
3PC接続したとすれば,以下の4画面がよいだろう.
1. 時計表示(時計だけ大きく表示)
2. 発表A
3. 発表B
4. 発表C
全体の進行に時刻確認は欠かせないので,時計表示は有用.
https://gyazo.com/aa810766d1a6b6327d17c046e58aa176
★使用所感
4画面PBPデバイスは非常に有用.流石に細かい入力や書き込みを確認するのは苦しいが,プレゼン資料を提示している発表画面の確認にはうってつけだと感じた.
また同時複数会議でなくとも,複数画面により「状態を複数人で視認できる」ことは心理的にも安心感があり,進行の裏方としても余裕をもって事に当たることができる.
視覚による心理を支えるシステムであるともいえるだろう.
課題があるとすれば,プロジェクタ.輝度と鮮明度がほしい.PBPデバイスが4K出力できるとすれば,4K対応プロジェクタがほしいところ.10万超の予算が必要.
しかしPBPデバイスで4K出力があるかというと,民生機器ではなさそうな感じ.
4Kモニタで4画面分割可能な製品がある.ただし40inch超えなので保管場所にこまる&離れると意外と小さい.