竜のグリオールに絵を描いた男
概要
あまりにも巨大な龍、グリオールの身体の上には川が流れ、四季が存在し、そして人々が生活を営んでいた。龍は周囲の人間の意識を支配し、人間たちは龍から決して逃れられない。そのグリオールの体表に毒を含んだ絵具で絵を描くことでグリオールを殺そうとした男がいた。
短篇ファンタジーの名作。
おすすめポイント
想像力の美しさを味わえる一作。
まずすばらしいのはその表紙カバー。カバー全面にグリオールの姿が描かれ、とてもおしゃれな一冊となっており、SFだとは思えないほど美しい(失礼)。カバーの下の表紙自体もまたおしゃれで、グリオールの鱗を模したデザインになっています。
本作はグリオールの上で生活する人々が生き生きと描かれ、現実には存在しない情景を美しく描き出した作品です。SFの醍醐味である、現実には存在しない世界を描き出す想像力を楽しめる作品です。
ふだんはSFばかり読んでいるという方も、これを機にファンタジーにも触れていただければと思います。
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