沈黙と叫び
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フレドリック・ブラウン作/星新一訳
ハヤカワ文庫SF・短篇集『さあ、気ちがいになりなさい』収録
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000012097/
概要
実はSFではない作品なのですが、作者と訳者がSFの人なので見逃してください。
短く、ミステリ仕立ての作品なのでSFに馴染みがなくても読みやすい作品。
おすすめポイント
短篇の名手ブラウンの腕が光るサスペンス。
星新一の訳文なので、いかにも星新一が書きそうな作品に仕上がっているのがいいところ(逆に言えばブラウンらしさはほとんど消えてしまっています)。星作品に慣れた方なら、翻訳文特有の癖を全く感じることなく読める作品です。そのうえブラウンの面白いストーリー自体はきちんと保存されていますので、内容面も安心の出来。
最後の最後まで気を抜けない、ショート・ショートのお手本のような作品です。
次に読むSF
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サキ「開けられた窓」(非SF作品)
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星新一『ノックの音が』
#ショート・ショート