情けを分かつ者たちの館
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河出文庫・アンソロジー『20世紀SF4』収録、版元品切
概要
のちのサイバーパンクのムーヴメントを感じさせる、変容する内面を内省的に描いた作品。
おすすめポイント
ニューウェーヴとサイバーパンクの狭間で。
本作は、60年代のニューウェーヴと80年代のサイバーパンクの間にあたる、70年代に発表された作品です。そのSF的な背景を反映し、ニューウェーヴの内省的姿勢とサイバーパンクの自己探究を繋ぐ内省的な作品になっているのが印象的です。
特に、このアンソロジーシリーズに頻出するある一連の作品群、40年代の「美女ありき」から80年代の「冬のマーケット」と読み比べると、それらに共通するSFの普遍性や、背を見せ表を見せ顕れる時代性を楽しめることと思います。 次に読むSF
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