先延ばし症候群

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概要

ダメ大学院生のあるあるを面白おかしく描いたＳＦショートショート。

おすすめポイント

国を隔てて変わるもの、変わらないもの。

この作品は短篇集の巻末に置かれたショートショートで、ダメ大学院生の陥りがちな悪癖を面白おかしくＳＦ的に書き立てた作品です。

この作品が非常に印象的なのは、現代中国社会をその内部から丹念に描こうという気配にあふれ、ところどころでやはり外国の文学らしいなと感じる作品が多い中、急に馬鹿馬鹿しくて素朴な共感があったからです。作者の郝景芳は天体物理学で修士号を、経済学で博士号を取得した優秀な方で、この作品を読むとつい、そんなに優秀な人でもこんな一面があったりするのかな、と少々余計なことを考えてしまいます。

さて、共感と書きましたが、本当はこんな共感なんかしてちゃだめなんです。この作品を読んで共感できなかった方は、ぜひそのまま勉学に励んでください。共感してしまった人は、私といっしょに頑張りましょう……。

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