バベルの図書館
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概要
アルゼンチンの作家、ボルヘスの代表作。
”バベルの図書館”には、その四辺に本棚を、残り二辺に隣との通路を兼ねる小部屋を備えた六角形の回廊が無限に連続している。回廊の上下にはまた同じ六角形の回廊が連続しており、無限の広さをもつ図書館にはアルファベット25文字をランダムに並べて成立する無数の本のすべてが1冊ずつ収蔵されている。そして図書館員たちは、図書館のどこかにある”バベルの図書館に収められたすべての本を1冊で説明する本”を求め、練り歩き続ける......。
伊藤計劃や円城塔の作品にこの作品のパロディやオマージュが散見されます。
おすすめポイント
本好きの憧れる世界がここにあります。
常に本に囲まれて生活し、世界のすべてを記述する本を探して終わりのない旅を続け、死ねば回廊の中央の、無限に続く吹き抜けへと葬られる。どこまでいっても本だらけ、可能なすべての本が収められた図書館を想像するだけで幸せになれる作品です。
愛書家としても知られるボルヘスの物語を読み、時代を超えて遠い異国の想像力を楽しみ、そしてその想像力を支える圧倒的な知性に触れる。本を読む楽しみというものを凝縮させた、究極の一品です。
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