シュレーディンガーの猫(ル・グイン)
アーシュラ・K・ル・グイン作/越智道雄訳
ちくま文庫・短篇集『コンパス・ローズ』収録(版元品切)
概要
「シュレーディンガーの猫」が初めて登場したSF小説だと考えられている。
おすすめポイント
SFの女王ル・グインの困惑が読み取れる異色作
ル・グインは哲学の方面から量子力学の勉強をしていたらしく、ヒラリー・パトナムという哲学者の著書を通してシュレーディンガーの猫を知ったようです。
パトナム自身が混乱していたことに加え、量子力学の不思議さを知ったル・グインもその不思議さに混乱していたようで、その驚きと混乱が小説の文章そのものに表れています。作中の量子力学の描写は、よその文献からそのままとってきたような不自然さが全開です。それもあって決して上手とは言えない作品ですが、あのル・グインが混乱している様子をまじまじと知ることができるところが面白い作品です。
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