Regional RubyKaigi/東京の地域Ruby会議開催カウントの歴史
TL;DR
2013年の東京Ruby会議10までは「東京という都市でn回目の地域Ruby会議」という通算でのカウントが反映されていた
2016年の東京Ruby会議11以降、「東京Ruby会議」は独自に開催をカウントする方針になっている
東京Ruby会議以外の「東京という都市で開催される地域Ruby会議」はそれぞれ独自に開催カウントを続けている
東京の地域Ruby会議の開催カウント変遷の歴史
元々、地域Ruby会議は「都市単位」で開催するという構想だった
豆知識: 「地域Ruby会議」構想の当初の目論見はRubyKaigiを全国各地へスケールアウトするというものだった
最初の地域Ruby会議として「東京Ruby会議01」を開催した翌2009年に、Tokyu.rbから「TokyuRuby会議01」という地域Ruby会議を開催したいと相談された
kakutani.icon たしかRubyKaigi 2009の会期中だったような…。最初にこの話を聞いたときには「真面目にやってくださいよ〜」という気持ちになったことをおぼえている 😇
このとき「東京という都市での地域Ruby会議は開催カウントを通算する」という「東京でn回目」方針を定めた(が、この方針は2014年頃に撤回される)
すなわち最初のTokyuRuby会議01は「東京で2回目の地域Ruby会議」という位置づけ
よって、「2回目の東京Ruby会議」は、東京で通算3回目の地域Ruby会議なので「東京Ruby会議03」という名称になった
kakutani.iconややこしいね…
以降、2013年の東京Ruby会議10まで「東京という都市で開催される地域Ruby会議」は通算していた
東京01, 東京03, 東京05, 東京10 とカウントが飛んでいるのはこれが理由
TokyuRuby会議と大江戸Ruby会議の開催も通算した「東京でn回目の地域Ruby会議」とが反映されている
ところがTokyu01以降の「東京でn回目」方針を踏まえて公式サイトの開催リストを数えると、東京Ruby会議10は「11回目」にみえる これは「大江戸Ruby会議02」という名称は事後的に付けられたという当時の事情がある。大江戸02は実際には「Dave Thomasが遊びにきてくれたAsakusa.rbのミートアップ」だったのだけれど、「あんなに素晴しいミートアップは実質大江戸Ruby会議じゃん…!!」と感激したAsakusa.rbメンバーたちによって、後日「大江戸02」として採番されたのでした(kakutani.icon これまたマニアックな事情…) kakutani.icon Asakusa.rbとしては「大江戸Ruby会議として"02"は永久欠番とした」意味合いが強い
時は流れて2014年頃には「東京での地域Ruby会議」にTokyuRuby会議だけでなく大江戸Ruby会議も加わって開催が重ねられるようになり、「東京という都市で開催される地域Ruby会議」の通算は煩雑になり、破綻しそうな手応えが出てきた
「東京でn回目」方針を続けていたら、東京Ruby会議11のカウントは「東京で19回目」に相当することになる
kakutani.icon 東京5の次は東京10、その次が「東京19」だと数の間隔がフィボナッチ数みたいになってしまう…
この方針転換には2013年にRubyKaigiが「シーズン2」としてリブートしたこともあり、シーズン1のRubyKaigi 2008のフォークである「地域Ruby会議」も方針を改めるいい機会なんじゃないの、という機運もあったかもしれない
結果として2014年頃に、東京Ruby会議とそれ以外の東京で開催される地域Ruby会議はそれぞれ独自にカウントする方針へと改められた
「東京でn回目」方針は「東京での開催も独自カウント」へと改められたものの、東京Ruby会議じたいは2016年まで開催されなかった。よって実際には東京Ruby会議11からが「東京Ruby会議」としての独自開催カウントの始まりとなった
カウントの値は「"東京Ruby会議10"の次の東京Ruby会議」なので「11」
そして東京Ruby会議12へ…(東京11の次の開催だからね)
kakutani.icon 東京12は開催地が神奈川県で、神奈川県でも地域Ruby会議が開催されてきた歴史はあるが、それはまた別の話…
東京の地域Ruby会議の開催カウント変遷の年表
2008.08.21: 東京Ruby会議01
2009.11.29: TokyuRuby会議01 (東京で2回目)
TokyuRuby会議は東京で2回目の開催となるRegional RubyKaigiです。
↑という文言にこの「東京という都市でn回目の地域Ruby会議」の想いが反映されている
kakutani.icon Tokyu.rbに「そのように記載してほしい」とお願いした記憶がある
2010.02.28: 東京Ruby会議03
2010.05.29: TokyuRuby会議02 (東京で4回目)
2011.02.04: 東京Ruby会議05
2011.04.10: 大江戸Ruby会議01 (東京で6回目)
大江戸Ruby会議01は東京で6回目の地域Ruby会議です。
2011.05.29: TokyuRuby会議03 (東京で7回目)
2011.11.29: TokyuRuby会議04 (東京で8回目)
事後に「大江戸地域Ruby会議02だったということにした」ので、大江戸02は「東京でn回目」としてはカウントされていない
2012.07.29: TokyuRuby会議05 (東京で9回目)
TokyuRuby会議は東京で9回目の開催となる Regional RubyKaigi です。
上述のとおり、Tokyu05開催告知時点では大江戸02はカウントされていないので、このTokyu05を「東京で9回目」とカウントするのは適切なのである (kakutani.icon むずかしい…)
2013.01.13..14: 東京Ruby会議10
2013.03.16: 大江戸Ruby会議03 (東京で11回目)
大江戸Ruby会議はAsakusa.rbの200回目を記念して開催される地域Ruby会議です
kakutani.icon 大江戸としては、この開催ですでに「東京でn回目」というカウントを放棄している
2013.06.29: TokyuRuby会議06 (東京で12回目)
2014.03.29: TokyuRuby会議07 (東京で13回目)
2014.04.19: 大江戸Ruby会議04 (東京で14回目だが、大江戸03に続いて「東京でn回目」カウントは掲載していない)
2014.11.01: 渋谷Ruby会議01 (サイトでは「東京でn回目」カウントへの言及はない)
2014.11.29: TokyuRuby会議08 (この開催から公式サイトの「東京でn回目」の記述が消える)
Tokyu09以降も、同様に「東京でn回目」の記述はない
2015.11.25: 次の「東京Ruby会議」の名称を「東京Ruby会議11」と決定
これよりも前のどこかのタイミングで"もし(東京Ruby会議が)次に開催されるとしたら、カウントは「 東京Ruby会議11 」でお願いします"という方針に変更していた(2014年頃だと思われる)
東京での地域Ruby会議のカウントについて
東京では「東京Ruby会議」「TokyuRuby会議」「大江戸Ruby会議」等が開催されていますが、番号についてはそれぞれ独自にカウントしていくようになりました。
2016.05.28: 東京Ruby会議11
この開催から「東京Ruby会議」として独自に開催カウントをインクリメントするようになった
東京11の後も東京ではTokyuRuby会議や大江戸Ruby会議は不定期に開催され、新しく東京での地域Ruby会議も開催されるようになった:
2017.08.05: ぎんざRuby会議01
2019.07.06: TamaRuby会議01
2019.12.14: 平成Ruby会議01 (会場が渋谷)
↑これらの開催で「東京でn回目」の通算カウントはされていない
2025.01.18: 東京Ruby会議12
東京の地域Ruby会議の特徴
kakutani.icon 「なぜ秋葉原Ruby会議よりも東京Ruby会議11にしてほしかったのか」をもう少し掘ってみたり、Tokyuや大江戸は特定の地域.rbがホストしていることと合わせて考察するのもいいかもしれない #TODO