下北沢再開発に対する所感
前提として
自分の理解では、下北沢の再開発を主導しているのは小田急と東急。 小田急
小田急線の地中化によって出てきた広大な土地を再開発しているのが小田急
東急
そもそも下北沢の文化史を整理すると(めちゃくちゃ唯物だけど)
自分の解釈では渋谷とか新宿のメインストリームに対する反抗文化で育った町
昭和の震災で被害を受けなかったが故に、車を優先する都市設計になっていない。
駅を中心として半径100メートル以内には信号がない
袋小路が1ヘクタールあたり1.3
信号がそもそも存在しない
これによって、永遠にホコ天状態なので小さな店が残りやすい。
李東勲氏の研究によれば、下北沢の48%のお店の床面積が50平方メートル以下
なので、チェーンストアが異常に少ない。
均一化に対する対抗
この状況から消費者にとって魅力的な街のみならず、価値を生み出したい人に魅力的な街となった
代田小学校で教師
荻原朔太郎
戦後
macchan.icon一回日本がダメになってから開発し直したところじゃなくて、闇市で栄えた
小田原で大根作って、それを売って子供を養う
民衆の街
経済圏がそういう感じだから、商工会がいまだに異常に強い
下北あまりヤクザいない
商工会が強いから
いないわけではないけど、バランスがいい。
70年代には音楽の街
ブルーハーツが働いてたラーメン屋
金子マリ
80年代には演劇の街
本多劇場
そこからサブカルチャーの拠点となる
90年代に第一次バンドブーム
ライブハウス屋根裏が渋谷から下北沢に移転
BUMP OF CHICKEN
くるり
ナンバーガール
ボーカルギター型のロック的な?
Acidman
Asian Kun-fu Generation
1キロ平方当たり約54軒という高密度であり、東京都全体では820軒しかないことを考えると、面積的には東京都平均の約140倍という高集積
ライブハウスの集積の高さといったハード・インフラが整備されていることに加え、多くの音楽ファンのニーズを満たす音楽イベントやロック・バーなどの充実した消費環境、さらには、ミュージシャンが集まることでつくられるネットワークというソフト・インフラの質の高さが期待できるからだと推察されます。
故にそもそも消費空間として発達した街では一切ない。
結論が遅くなったが、僕が疑問を覚えているのは東急による粗造なエモい文脈の利用と下北沢の消費空間化 エモい文脈の粗造な利用
そもそも均一化が進みづらい都市設計なのが幸いして古い店がある程度は生き残りやすい環境にはなっている
その中で「エモい文脈」に晒され続けるのもある意味宿命。大学が近くて学生街っていうのもあるし。
ただ、それの上澄みだけ触って「文化的ですよ〜」みたいなフェイスしている下北沢ミカンがあまり好きになれない
https://gyazo.com/c9957100df5387566236c910b466e65e
これとか。
下北沢の消費空間化
これに関しては事業だから仕方ないと思いつつでっかいTsutayaができておかれている本を見たらFXとかの薄っぺらいビジネス本ばかりが平積みされててああお前は何をしたいんだってなった。
均一化と粗悪な大人たちの解釈による造られたエモさというものが正直とても苦手
それに対して小田急の再開発はかなり評価している
かなりゆとりのある再開発をしている
空き地、原っぱ、広い道、ベンチ。
文化拠点を新しく作っている
昔の商店街を現代風に作り直したという均一的にエモさを作るのではないところが本当に好き
原っぱを謎に作ってシモキタ園芸部という地域コミュニティの再活性化にも貢献
下北沢空き地
ステージとフードトラックがいっぱい停まるスペース
ステージで定期的にイベントとかやってるのかな?あまり大きく「解放」はしているイメージない
もう存在しなくなったドラえもんの土管をおいているのは少し面白いし悲しさもあるような。
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