創造性の構成要素
ill Lubart, TI
" Creativity',  in Thinking and Problem Solving,
San Diego, CA
Academic Press, 1994, 289-332
知能(Intellectual Abilities)
知能は創造性の中で最も重要な要素
高度な段階のものとして
問題発見
問題定義
問題表現
問題解決の戦路の選択
問題評価など
問題解決において重要な能力と考えられているもの
基本的な段階のものとして
洞察能力
関連する新しい情報の認知
異なる情報の比較と結びつきの発見
情報の結合がある
拡散的思考能力がある。
問題解決の戦路の選択において可能な選択肢を見つけるために有効な方法である。さらに領域に共通するもの、領域や課題に特有なものの形態として存在する。
知識(Knowiledge)
図書の中で見つけるような公式なもの
その道の専門家が知っているような非公式のものとがある。
創造性にとっての知識が重要な理由
問題を認識し性質が理解できること
単なる先人のアイディアの再発見で終わらせないこと
通常の考えから新たな考えを導くもととなること
高度な仕事を達成するための助けになること
新しいアイディアを発見することを支援することなどがある。
思考スタイル(Thinking Style)
認知と個性の間にあって相互の介在を行うものである。
さらに、知能や知を問題に適用させることに有効な方法である。
個性(Personality)
個性は知覚を有効に働くように機能を高め
ゆらいでいるアイディアを現実のものに変えることを支援するものである。
個性による効果としては
不安や苦痛さに対する忍耐
根気
新しい経験を受け入れる意志
危険を冒す意志
自己の信念や心情を曲げない男気など
動機(motivation)
動機は知覚を創造的な目的に力を誘導していくものである。
伝統的に
内在的な動機は創造性に有効であり
外部の動機は有害であるとみられている。
環境(Environment)
環境は身体的な状態や社会的条件を向上させて、新しいアイディアを形成発展させる作用がある。
複合要素(Confluence of Components)
認知的、個性、動機、環境的な要素が互いに作用して創造性を支援する。
コーネル大学のスターンベルグ教授は6つの要素を上げている(Sternberg, 2006年)。
知的能力
知的能力は具体的には3つの能力に分けられる。
今までの枠組にとらわれず柔軟に考える力
社会のニーズを捉え、分析できる力
自分が創造したものを高い値段で売りつける交渉能力である。
知識量
知識量が多いほど創造性は高くなる。
人間ゼロから何かを産み出すことは出来ない。
あらゆるアイディアは既存の知識の組み合わせから生まれるからだ。
そうであれば知識が多ければ多いほど、創造性も高くなる。
多くの組み合わせを生み出すためにも知識量が大いに越したことはない。
reira.icon実は大いに越した事はないというのは違う
法曹的な思考スタイル
法曹的思考スタイルというのは新しく法を作ったり、法解釈をしたりするような能力である。
憲法解釈を巡る議論も、遠足のバナナがおやつかどうかを巡る議論も、ともに創造的な営みである。
一つの事象を様々な角度から見て検討する必要があるからだ。
挑戦的な性格
何かを産み出すことはリスクを伴う。
失敗するかもしれないし、社会的に孤立する可能性もある。
そのためリスクをいとわず挑戦できる性格が創造的であるために重要になる。
モチベーション
モチベーションには、
外的報酬によって引き起こされる外発的モチベーション
自己発火的な内発的モチベーションがある。
内発的モチベーションは、何かをすることで生じるワクワク感によって引き起こされる。何かを産み出すことは楽ではない。心が折れそうになることもある。それでも止まずにチャレンジし続けるために内発的モチベーションが高いほうが有利になる。
社会的環境
どんな天才も社会的な接点がなければ、その能力が生かされることはない。
創造性が真に発揮されるためには、それが評価され、吟味され、社会に流通させる必要があるからだ。そのため、自分の能力が開花できるような場所に身をおくことが重要となる。
創造性と脳システム
サリエンス
中心的な問題を提示し、重要な質問をする能力、適切性も含意
新規性
以前に取り組まれたことのない問題への興味、そして解答を発見する能力
古い知識を新しい問題と関連づける能力
一見新しく独自の問題に熟知したパターンを認める能力
生成能力と心的柔軟性
問題に対する複数の多様な解決方法を生成する能力
意欲と忍耐性
ある意味で前に述べたこととは逆に、問題に取り組む努力を持続し、展開していく能力
必要条件
精神的放浪
どこに至るものであろうと様々なアイデアを生産的に楽々通っているように見える神秘的な能力
精神の集中
精神的放浪とは逆に論理的な思考の繋がりを組織的に追跡する能力
困習を打破する心の枠組み
創造的人物は知的科学的あるいは芸術的な今の状態に不満足という感覚に突き動かされている。
拒否や不承認にあってもめげない信念
中核的な社会的、文化的テーマとの共鳴
創造的な人は社会に先んじなければならないがあまり先に行きすぎてはいけない、現代的なものと共鳴する必要がある
社会的品位
社交性や順応性が高いこともあるが、逆もある。創造的な人物の社会的属性は時に創造的処理を指示するために必要な資源へのアクセスや産物そのものの運命に重要な役割を果たす
有利な文化的環境
歴史的にみて有意な文化にいるかどうか