ものの見方
UIデザインが好きな理由は、ものの見方を変えられるからな気がしてきた。 普段の細々としたタスクも別のものの見方をすることで飽きずに暮らしていられるし、違う頭の使い方ができることが効率につながる。
モデル化が面白い。
メモ1つとっても、NotionなのかScrapboxなのかWorkflowyなのかSlackの自分宛てDMなのかで全然メンタルモデルが違って、別々の頭の使い方になる。この別々感は主に情報の構造によるものだけど、ビジュアル要素やマイクロインタラクションもかなり寄与している感じがある。
同じ行為をするにしてもFigmaとPowerPointではやりやすいことが大きく異なる。
複数の思想を持ったサービスの中から、自分は世界の見方としてこれを採用したい、というインタフェースを選ぶことは、豊かだと思う。
これは確実にソフトウェアの恩恵で、ユーザのメンタルモデルを可視化し、それとインタラクションできるようになったことで、アクティブにものの見方を行動ベースで変えられるようになった。例えば学校の理科実験では、生徒はこの世界の物理オブジェクトとのインタラクションを通して物理世界のメンタルモデルを頭に構築していく。それと同じように、情報を構造化・可視化したソフトウェアとのインタラクションを通して、ユーザーに特定のメンタルモデルを抱かせることができる。
2024/09/30 理科において、数式のみをいじって実験を全くしない状態が、仕様書のみをいじってプロトタイプを作らない状態に相当する。仕様書は、頑張って様々な側面から言語という不自由なツールを使ってメンタルモデルを記述したにすぎない。
だから思想を持ったUIはもっとも強力な教育ツールであり、新しいものの見方を獲得させ人生を豊かにすることができる。
自分はこのようなものの見方を提供するものを主にUIと呼んでいる気がする。
2023/11/23
認知の歪みはレンズのようなもの。うまく制御することで様々な便利な効果が得られるはずだ。
ものの見方を制御してできるようになることとは何だろうか?
今の所、個人のものの見方はメンタルモデルとバイアスにまとめられる気がするけど、他にはあるだろうか?
松本先生と話す
デザイナーだけじゃなくてAIやユーザが新しいものの見方を発見したときにどうするのか
MallebleとVRはあんまりまだ出てない
VR特有のやつをMalleableにする
開発者がユーザの考えたものを反映する
アバター、ワールド、ジェスチャー、視覚フィルタ
最近のスーパーマーケットにはQuiet hourというのがあり、音とか照明を暗くする時間がある
どれくらいまで作成者の意図を反映し、どれくらいまでユーザの意図を反映するか
現実世界をMalleableにするには?
公共空間は最大公約数になってる
MRの話はめっちゃあるけど、個人最適化の話が多い
広告くらい
同じ個人でもその日の体調によって見え方が違う
個人内でも、眠れてない日には刺激を抑えめにするとか
2023/11/27
茶室や美術館は、なんでもないものに気づきを得るスイッチを入れる場所。トイレも美術館に置いてあるだけで何か気付きを得ようとする。
1on1は非日常的な会話を促す機会のはずだが、コテンではあまりに多くやりすぎて日常化してしまい、非日常なコミュニケーションが起きず困っている。
ループによる意識からのキャンセルをやめるために、頻度や場所など様々な要因を変えることができる。
カメラを持つだけでモードが変わる
旅行に行くのもそうだし、歴史を学ぶ(時間旅行に行く)のもそう
一定の割合の新情報がないとつまらない。全部新情報だと疲れるので、日常のルーティンの中にその適切な割合を組み入れるのを方法論化するために、深井さんは歴史の勉強を習慣化しているらしい。
逆に渡邉さんの奥さんは小説家で、新しい場所に旅行に行きたくない。毎回同じ場所に行き、そのループの中での差異を楽しむ。感度が高い人にとっては新しい場所は情報が多すぎる。
非連続にする:ただ休むというだけでこれが起こる
日常との距離をいかに確保するかで違いがある。ロンドンに行ってるときは東京の出来事はどうでもいい。丸一日休むと、細切れで休むより距離を取れる。
当たり前に出会い直すことで日常への感謝が生まれものの見方を変えることができる。SF:太陽がもし西から上がったら、とか
2023/12/07
ヒンドゥー教は複数の神を信じているのではなく、1つの神を様々な見方から信じているらしい……?
2023/12/16
橋本さんと話す
言語が実は物質性を持ったUIという説(物質性/アイデア性)。直感は、言語にすることで刹那的でなくなり、外部化され物質性を帯びる。 言語は物質性/アイデア性スペクトルのアイデア側に位置すると思っていたが、直感よりも少し物質側だ。
「言語化」はなんらかのフレームを持ったものの見方への強制。言語化が難しいというのは、Notionで木構造にするのが難しいというのと同じ。
改めて物質性/アイデア性という単語は微妙かも?
物質は自分の外部にあり、それ独自の物理法則に従い、すぐには消えない。逆にアイデアは自分の内部にあり、自分の認識に結びついた構造で、すぐに消えてしまう。やっぱこの名前がいいな
「それ独自の物理法則に従い」の部分が曖昧な感がある。現実世界の物理法則に従うかどうかはどうでもいいのか?
人間がコンピュータと対話するためにUIを用いる。同様に、直感は論理と対話するために言語化を用いているのではないか。(?)
言語をUIだと捉えてみる
何が何と対話しているのか?
個々人の感覚入力や直感が……
言語全体の巨大な体系と対話している?
これを表す言葉は……と考えているときはこんな感じ
でもどちらかというと自然に単語が湧き出ている
論理と対話している?
でも言語が必ず論理的なわけではない
言語野と対話している?
これはありそう
例えば知覚を司る部分と言語野でものの見方が違っていて、そのコンフリクトを感じ取っているような気がする
どんなI/Oが使われているのか?
謎すぎる
ぼんやりしたイメージを入力して、単語や文章が返ってきている
でもLLMの知見をベースにすると、入力したイメージ以上の単語が返ってくる可能性がある、とかなのかな
鳴海先生
勝手にアイデアが物質にトランスフォームされていくことが重要なんじゃないか?
言語と身体のスペクトラムなのではないか。言語側は、実際の世界から遊離しているからこそできるつながりがあるのかも
自分の考えた軸に、自分の点を打つと博論が書ける
2023/12/18
究極の目標:ものの見方を自由に変えることを支援するインタフェースの開発
ものの見方とは?
事例1:同じグラスの水を見ても、half emptyと感じる人とhalf fullと感じる人がいる
事例2:同じタスクでもLINEとSlackでデータ構造が異なり、それに合わせた認知をするようになる
事例3:同じテキスト編集でもNotionとScrapboxでできることが異なる
事例4:iPhone X以前と以降でアプリのアフォーダンスが異なる
事例5:同じコップを見たときにも、物理学者は質量に着目し、CGアーティストはライティングに着目し、起業家はそこに来るまでのロジスティクスに着目し、経済学者は値段に着目する
事例6:申請書を先生に渡すと見違えるように論理構造がよくなる
「同じことをしているのに、人によって認知が違う」という状態のときの、認知
適当に書き出してみたけどこれらが全部一気に解決されることはないし別々の問題が絡み合っていそう
1:バイアスの話、2, 3:メンタルモデルの話、4:アフォーダンスの話、5:知識+バイアス+メンタルモデルの話?
なぜ認知が違うことが起こりうるのか
脳内のモデルが異なるから:知識、アクティブなモデル、身体からのアフォーダンス
脳内の評価関数が異なるから:バイアス
今はどんな手法でものの見方を変えているの?
知識
語彙の導入、教育
ストーリーテリング
◯◯バイアスという名付け
知っている見方を意識にのぼらせる
「◯◯だったらどうするだろう」と考える
声掛け、思い出し
環境側の見かけを変える
UIにおいてビューを変える
別の視点に立ってみる
そういう技術/研究、あるんだろうか
Perspective takingじゃん!バイアスを解決するための1つの手法
本当にそれで困っている人はいるの?
うつの人は真に困っている。
自分は研究者的メンタルモデル?を構築できず困っている
一般の人にもそのニーズはあるの?意外とどうでもいいことだったりしない?
バイアスを自由に変えることは、合理的であるため、またメンタルヘルスを守るため非常に重要である。
新しいメンタルモデルを獲得するのは、特にLLM時代の人類にとって大きな課題である。
何より、もっとロジカルなモデルを獲得したいという自分のニーズが強い。
それで人類は幸せになるの?
工学としてやる意義はある?今まで工学がなぜ使われていなくて、今なぜ工学を使う価値があるの?
なぜお前がやる必要があるの?そんなに重要ならGoogleとかがやるんじゃない?
本当にできるの?どんな取っ掛かりがある?
うつ:例えば「常に耳元でささやく声」を作る。みかんを手に取ったとき明るく感じるための音声、逆に暗く感じるための音声。LLMがあれば比較的容易い
その他のバイアスにも応用できそう
https://youtu.be/mWn66rNTuZE?si=pnI0HyqFiuuf4FhE
ロードスターのカタログは全部本文テキストが同じスタイル。木構造になっていなくて全部ひとつの文なので、1人が語りかけているような感覚になっている。
横井くん
うつ病の治療(認知行動療法)が参考になりそう。よかったことノート、悪かったことノート。悪かったことノートには「なぜですか」「その人は本当にそんなこと思ってたんですか」のようなことの記入を促される。
陰謀論者のメンタルモデルが気になる
陰謀論者にはどうやってインタビューするんだろうw
あえて誤認識することでものの見方を変えたら面白い。「AIの2個め展」をやろう!!コップを画像認識させて、コップをうえきばちだと認識したのでそれに置き換える。
木内さん
人類学的なアプローチって結構有効なんだなと思った。
F-formationの論文: パーティに来てる人をひたすら観察して発見した
環境が会話に与える影響。コンペティティブな会話の時は対面して座るけど、協力的な時は L字。
アフォーダンスの連続によって思考を誘導する?
こういうときにメンタルモデルが変わるよねとかを一般化できると面白い。
プログラミングのパラダイムシフトは、ものの見方を変えることで起こっている
認知言語学(意味論)では「Most」の意味を脳が理解するためにどんな処理・手続きをしてるかを実験的に明らかにしようとしている。これはメンタルモデル感がすごい!実験できるんだ。
Most pianos are blackのときは(ピアノ全体)-(黒いピアノ)をしている((黒いピアノ)と(黒くないピアノ)を比べる可能性もあるのに)。More pianos are blackのときは(黒いピアノ)-(黒くないピアノ)をしているらしい。それが実験的にわかる!