アルゴリズムとホーリズム
iPhoneの説明を行うためには、いくつかの説明に分割すれば可能なように思われるが、それは前提となる知識を共有している場合にのみ達成可能なこと。
たとえば、平安時代の人間には、私たちが同時代の人間相手に行う分割的な説明ではまったく足りない。説明として出てきた文章に対する説明が必要で、それはiPhoneの説明よりも大きなものになる。これは還元の未達(失敗)だと言える。
本当にそれを達成するためには、その要素(たとえばiPhone)を包み込む全体へのアクセスが必要で、それはアルゴリズム的(還元的)ではなく、ホーリズム(全体論的)であると言える。 そこから言えるのは、「わかりにくいもの」を極端に避ける姿勢は、還元可能なものだけを説明することににつながり、それはより大きな全体(未知な全体)への道を閉ざすことになるだろう。