2024年3月の更新ノート
## 2024年3月着想メモ
### セルフ・ヒアリング(★)
March 01, 2024 at 08:46AM
気がつきましたが、自分の「こうしたい」も鵜呑みにすると失敗しますね。自分の「心の声」を聴かないと。
その意味で、「セルフ・ヒアリング」が大切なのだろう。
### 素直さ
March 01, 2024 at 03:25PM
外部性を引き込める素直さもあるし、内側に閉じこもる素直さもある。
### 文章がうまく書けない(★)
March 01, 2024 at 09:09PM
「文章がうまく書けない」は、少なくとも二通りの取り方がある。でもってその二つは少し関係している。
### ゆるい計画
まさにそれですね。「計画」は、完璧主義的な計画ばかりではなく、もっとゆるいものもある。Re:vision的視点は前者の考え方をゆさぶるものもあります。
もしかしたら、我々は「計画」をガチめに考えすぎているんじゃないか。もっと安直に、うっかり立てて、それで「ああ、やっぱ違うわ」と修正するような、「計画」ってそんな憎めないやつでいいんじゃないか。
そんなやつでも、そばにいるだけで何か違うというか、ホッとしますしね。
ごく自然なことですが、その「計画の完全性」の理念からの脱却は、人間の完全性の理念からの脱却でもあります。人にやさしいライフハック。
「完璧な計画」に瑕疵があるからといって、「計画」そのものを破棄する必要はない。むしろ、ゆるい計画へのシフトを通して、現実的な着地点を見つければいい。
加えて言えば、「完璧な計画」を破棄する姿勢は、自分の規範性の輪郭を捉まえる機会を破棄することでもある。
むしろ、どういう規範性(スキーム)が自分を苦しめているのかについて向き合う機会とできたらよい。
「こういうのはやめた方がいいですよ」と言われて、単にそれを避けるだけならば、自分の内面を覗かなくてもいい。それはそれで楽だし、ある側面では安全ではあるが、自分が何を持っているのかは見えてこない。
### 否定も完璧に
March 02, 2024 at 09:45AM
完璧主義的な視点では、部分的な否定よりも全体的な否定が出てきやすいだろう。何かしらの概念についても、まるっと否定する。
### ありのままの自分
March 02, 2024 at 03:28PM
「ありのままの自分」を欲する気持ちは、その背後に自分は歪められているという感覚を持つのだろう。
### 冗談みたいなこと
March 02, 2024 at 06:07PM
もう三月なの冗談みたいだけど、そんなことを言ったら自分が今四十代なことも冗談みたいなものだし、生きていることそのものにも似た感じはある。
### 命令と実行
March 02, 2024 at 11:07PM
- 言われなくてもやる
- 言われたらやる
- 言われてもやらない
- 言われたら逆にやらない
### 空っぽ
March 03, 2024 at 08:17AM
空っぽであることが堪え難いと、とにかく埋めなければならないし、その中身が何であるかは二次的な扱いになる。
### 重くなるツール
March 03, 2024 at 09:35AM
入力したタスクの数が増えると、それに比例して動作が重くなっていくタスクツールはどうか。ある種の「無理さ」加減をUX的に表現する。
### 上から目線
March 03, 2024 at 03:42PM
上から目線それ自体が悪いわけではないが、あまりにも高度が高すぎると、詳細がよく見えていないということはあるだろう。
それはさておき、何かが面白くないという評それ自体がたいてい面白くないのはなぜだろうか。
対象によって自分の見方がドライブさせられる、という可能性を閉じていて、あたかも「検査」のように受容しているからかもしれない。
何であれ学ぼうする本気さと対比的ですらある。
### かっこいい
March 03, 2024 at 04:33PM
「徳を目指して生きる」だとわかりづらいが、「かっこよくあろうとする」だとイメージしやすいかもしれない。
### カンバン
March 03, 2024 at 08:13PM
Trello的なやつって結構便利だと思うのだけども、そもそも協働的にチームが動いていないと必要とはされないだろうなとも思う。
### 1990年~2000年
March 04, 2024 at 07:52AM
1990年~2000年くらいに、どういう社会・文化的な変化が日本では起きたのだろうか。
社会の画一化が、その辺から強まってきたのかもしれない。
バブルや就職氷河期はどう位置づけられるか。
速水健朗さんの本。『1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀』。
### ノウハウ
March 04, 2024 at 10:08AM
ノウハウというのは、置かれた環境、実施する主体、目指している結果の相互作用によって生成される。それを考えると具体的な方法一つだけですべてうまくいく、というのはかなり無理がある。
### 言い間違いとしての創造性
March 04, 2024 at 12:37PM
言語ゲームにおいて、言い間違いのようなものから新しいルールが立ち上がる。創発性と偶然性のテクスチャーのような。
僕らは創造せずにはいられないのだとしたら、特に過剰なエネルギーを抱えている現代においてその傾向がより強まっているとしたら、何かをつくることが抑制されている状態はわりと危なっかしい気もする。
### タスク管理のモデル
March 05, 2024 at 08:23AM
タスクとプロジェクトを連携させる高度な仕組みを作ったとして、それで問題が解決するかというとそういうわけでもない。プログラミングで言えばビューを作っただけで、モデルは欠如しているか以前の状態のまま。
### Webに見た夢
March 05, 2024 at 09:24AM
かつてのGoogleは、どんなWebの姿を夢見ていたのだろうか。
### 生権力としてのタスク管理
権力論から、タスク管理を眺める。
### 種目別の筋肉
March 05, 2024 at 07:59PM
「知のアスリート」というのを考えたとき、必要な“筋肉”は何かといえば、「競技による」だろう。
### 否定から見えてくるもの
March 05, 2024 at 12:27PM
それはそれとして、自分が何かしら引っかかるときに出てくるキーワードや単語は、掘り下げて考えてみる価値がありますね。
自分が何を否定(あるいは拒絶)しようとしているのか。その傾向から見えてくるものもある。
### メタ・ノウハウ
March 06, 2024 at 09:19AM
ノウハウ情報を活用する一番の方法は、実際にそれを愚直にやってみること。その上で、結果を振り返って考える。その愚直的実践と内省的思考の両輪がたいせつですね。
### 情報ツールの具合
March 06, 2024 at 12:19PM
情報それ自体はデータベースに保存されているにしても、ユーザーとの接面がもっとゆるい感じになっていて手軽に情報が保存できる点がEvernoteの魅力の一つで、その辺はあらためて大切だなとは感じる。
ScrapboxとNotionはおよそ対極的な感じで、EvernoteやUpNoteはその間くらい。
### 考え事と三つの箱
March 06, 2024 at 12:50PM
考え事をするためには三つの箱が必要だ。時間の箱、媒体の箱、問題設定の箱。
心理的な余裕と体力も必要かもしれないが。
### 工夫と思索
March 06, 2024 at 01:24PM
やまほどの「やること」があるときに、それらを効率的にこなす工夫と、そもそもそれってやることなのかと考える思索の両輪で取り組みたいところ。二軸のアプローチ。
### 試行錯誤を取り上げる
March 06, 2024 at 07:54PM
状況から問題を抽出し、仮説を立てて試行錯誤を繰り返していくという経験の機会が、「答え」の直接的な提示によって剥奪されていく。
### 自分を「その気」にさせる
March 07, 2024 at 09:18AM
「さあ、作業をしよう」というのではなかなか着手できない場合でも、「この作業についてのメモでも起こすか」と書いていると徐々に「その気」になってくる。 #一分間タスク管理 ここでのポイントは、「メモすれば作業が捗る」という具体的な方策ではなく、「詰まったら、ハードルを下げる」という抽象的な指針。
ようするにパターンなわけだ。タスク管理・パターン。
### 飛躍
March 07, 2024 at 10:44AM
知っていることを知るのではなく、知らないことを知る。できることができるようになるのではなく、できないことができるようになる。そこには何かしらの飛躍がある。連続的ながらも飛躍が。
### 神経症とデジタルツール
March 07, 2024 at 05:09PM
デジタルツールは、神経質的な欲求をそつなく満たせてしまう。それはあまり良いことではないのだろう。
### 時間のバランス
March 07, 2024 at 08:29PM
書き物と読み物の時間のバランスは大切ですが、考え事の時間を忘れるとそれはそれで大変かも。
ちなみに、考え事の時間とは机に座ってうんうんと唸る時間だけでなく、「寝かせる」時間も含まれております。
### 制約は調整されるもの
March 07, 2024 at 11:37PM
達成したい状態は何なのかを踏まえて、制約を調整するのが肝要で、制約を絶対的なルールとして一部の隙もなく埋めることを目的とするとだいたい何もできなくなる。
### 書店の価値
March 08, 2024 at 11:13AM
Amazonは「欲しい本」を買うには便利だけども、本が「欲しくなる」度合いはそんなに強くないように思う。
### エアリプ的距離感
March 08, 2024 at 12:23PM
良いか悪いかはさておき、「エアリプ的距離感」というものがたしかに存在している。
### 思索のトポロジー
March 08, 2024 at 06:53PM
たとえば、「逸脱」を単純に否定することと肯定することはまったく違う考えのようだが、ひっくり返せば同じという点で共通している(トポロジー的に同一)。むしろ違う考えとは、否定しつつも肯定するというような穴があいた考えだろう。
### 教養としての異世界転生
異世界転生を読めば、教養が得られるよ、という話。ファスト教養とからめて。
異世界転生ものがどのように受容されてきたのか、という話。それらの物語は「何なのか。
### 儀式としてのタスク管理
「儀式としてのタスク管理」という観点は十分ありえる。
むしろ、逆なのかもしれない。継続的に続いていて効果をあげているタスク管理は、儀式として機能しているとすれば、いろいろなものの見方がひっくり返る。
何かの本で、「コントロール」ではなく「コントロール感」が重要と書いた。まさにこれは儀式ということだ。
### 壁という象徴
March 09, 2024 at 09:49PM
壁は、間を遮り阻む象徴でありつつ、それを抜けることでつながりうる象徴でもある。
### 占いの心理学
占いによって未来が示されるというのは、心理的・認知的にどういう効能が生まれるのだろうか。
### 思考び深さ
判断手前に考え方があり、考え方の手前に物の見方がある。
安直なキーワードやロジック、そして表面的な共感ではなかなか変わらないものがある。というよりも、それを保存するためにこそ、そうしたものが要請されるのだろう。
変化を促しているように見えて、保存が意図されている。
### AIは「っぽい」が得意
生成AIは、「っぽさ」を作るのがうまくて、もし「っぽさ」を作ることがセンスだとするならは、センスがありセンスしかない、とは言えそう。
### 情報過多、文脈不足
現代はある側面では情報過多だが、別の側面では情報が少なすぎる。特に、補足的、文脈的、発展的、議論的、内省的、脱線的情報はごりごり削られているのではないか。
### ノウハウ
「ノウハウを取得すること」と「ノウハウの情報を取得すること」。その対比は、知識および「知る」について考えることを要請する。
### 刻むことは削ること
作品においては、結局何を刻印するかが重要で、刻印するとは字義通り何かを削ることでなされる。
### 考えるために必要なこと
考えるためには書くことが必要で、書くためには書くきかいが必要。
### 買い物と決断
買い物に快があるのは、そこに決断が含まれるからだろう。
### 生きる上でアイデアは必要か
「生きる上でアイデアは必要か」というのは面白い問いだ。
### 自己決定の訓練
March 17, 2024 at 08:17AM
自己決定の訓練を経ない状態で、自己管理を求められても辛いだけだろう。
だからといって、そこに辛さがあるのだから自己管理なんてまったくする必要がないと提示するのが良いのかと言えばそうではないだろう。自己決定の練習を始めてみましょう、というアプローチも十分ありえる。
### モブへの嫌悪
March 17, 2024 at 03:28PM
モブへの嫌悪は、自身への毒となって返ってくる。 #幸福論 ### フラットさと競争意識
March 17, 2024 at 04:06PM
プラットフォームが生みだす「フラット」さは、競争をかき立てる傾向があるのだろう。それとは違う形のフラットさもあるはずなのだけれども。
### チートとハックと努力
March 17, 2024 at 06:30PM
「努力」と「チート」は相性悪そうだが、「努力」と「ハック」はどうだろうか。
### フリーランスに必要なもの
March 18, 2024 at 08:26AM
矜持、研鑽、敬意、あたりがフリーランスの仕事では必要なのではないか。
### 人との出会い
March 19, 2024 at 09:42AM
人と出合うということは、自分の一部を受け渡すこと。
### 飛躍と基礎
March 19, 2024 at 05:18PM
飛躍は基礎に支えられ、創造は事務に支えられる。
### プロセスは不可視
March 20, 2024 at 11:33AM
物事の進め方、つまりプロセスというのは外側からは見えにくいので、他の人がどれだけスムーズに物事を進めているのか、あるいはどれだけぎくしゃくしながら進めているのかはわからないことが多い。
多くのプロセスは、ぎくしゃくしていたりドタバタしていたりするのではないか。
そういう世界観(スムーズにいかなくて当然)をベースに少しでもスムーズさを求める工夫は害は小さいだろうが、自分以外の人は皆スムーズに進めているから自分もそうできなければならない、となるとノウハウ以前に世界観の調律が必要になるのではないか。
### タスクバランス
栄養バランスという考え方があるがタスクバランスみたいなものもあるかもしれない。つまり似たような種類の作業ばっかりしない、的な。
### インターネットの勧善懲悪
March 20, 2024 at 04:54PM
多くの人が苦い経験と結びつけているであろう概念があるとして、それを雑に全否定するのは受けやすいのかもしれない。ようするに「勧善懲悪」なわけだから。当然、議論は深まらない。
特定の感情的反応に敏感でバズりの方向にいくものと、他者の反応にはまったく無関心で意固地をさらに拗らせていくもの。
### 読む時間
March 20, 2024 at 07:39PM
速読法以前に「読む気持ちになる」ことが大切で、ということは、一日という時間の中においていかに本を手に取る時間を確保するのか、ということが胆になる。
### 知性
March 20, 2024 at 08:06PM
知性を、静的な知識の総量としてではなく、物事に変化を与える動的な力として捉えること。
### 思いついたばかりのアイデア
March 21, 2024 at 11:39AM
思いついたばかりのアイデアはキラキラ輝いていてどこから見てもすばらしいように思えるが、実際は狭い範囲の「どこから見ても」にすぎないことが大半。
### タスクの数
March 21, 2024 at 11:43AM
本は、ただ冊数を読めばいいわけではないだろうし、タスクも、ただ数をこなせばいいわけではない。
### ノウハウの問題
March 21, 2024 at 08:04PM
ツールやノウハウにおいて、想定されているリテラシーが高すぎる問題と、そんなハイスペックなアウトプット別に求めていない問題があって、なかなか難しい。
### 思考の速度の最適化
March 22, 2024 at 07:35AM
高速な情報流通に最適化すると、じっくり考えることができなくなる。
### まっすぐ、ねじれ!
March 22, 2024 at 12:48PM
紐はねじり続けると強度が増し、むしろまっすぐになっていく。というか、「まっすぐにねじる」がポイントか。
### 固執しない
March 23, 2024 at 09:16AM
あるとき抱いた考えに固執しない。そして、固執しないことにも固執しない。
### ノウハウ
March 23, 2024 at 10:43AM
ツールを使う話をするときには、「どう考えるのか」も背後で要請されている。というよりも、ノウハウとはそのセットを指すのだろう。
### 中庸について
March 23, 2024 at 11:09AM
中庸というのは、事前に設定された基準に沿うことではなく、「バランスを取る」という動的なアクションのことなのだろう。
### あるあるの時代
たぶん「打ちのめされるような経験」に対するおびえみたいなものが強まっているのだろう。
そういう場合は、「あ〜わかる〜」が徹底的に追求される。
### 自分の仕事をする
なんだかんだいって、「自分の仕事」をするしかない。それと並行して「自分の仕事とは何か」を考えなければならない。それは、理想としてのビジョンと、実際に自分ができることの「間」を探索することでもある。
### 自己否定によって変化する
ある種の自己否定ができないと変化できないことはあるだろう。言い換えれば、「自分」にしがみついてしまうことになる。
### タスクとノート
タスクについて考えることと、それをタスクとして扱うことには乖離があって、情報整理ツールではそこが問題になってくる。
### 競争の是非
競争の是非の前に、どんな競争なのかを検討しないと効果は上がらないだろう。
### 技術の前提
March 24, 2024 at 12:05PM
使われている技術ばかりにフォーカスして、その前提に目を向けないのは「技術」を扱う議論としては物足りない。
### 自分という群
March 24, 2024 at 12:10PM
その人の人となりというのは、その人が何を信じているのかの集合で、そこにどんな知的処理をするのかという二項演算が合わさることで、自分という群になる。
### わからないが基本
March 24, 2024 at 12:33PM
新しい分野を学ぶときは、「わからない」が前提で、わからなかったら「わかるところまで戻る」が基本。「わからないこと」にいちいち落ち込んでいる暇はない。
付言すれば、「わかるところまで戻る」と「わからないとして進む」はいいのだけども、「わかったことにして進む」はあまりよくない。
「わかったことにして進む」を続けていると、突然破綻がやってきて、その認知的不協和の解消のために憎悪が生まれてしまう。その像が自分の無知さに向くのか書き手の稚拙さに向くかはさておき、ぜんぜん好ましいことではない。
基本的に、この世界のことなんてぜんぜんわからんのです、というのが起点。わかっていることの方が少ない。その感覚が狂ってくると、新しく知ることが困難になる。だから、単純化して「わかりやすく」してくれているものは、世界の理解をむしろ妨げている。
### ポスト構造の構造
脱領土化→再領土化という流れがあるならば、ポスト構造の構造とか、ポストモダンな現代とか、そういうことも言えるのだろう。
### 動きすぎてはいけない
常に動き回る。しかし、動きすぎてはいけない。
### コーディングとノーティング
コーディングとノーティングの共通点・相違点なんかもいろいろ考えられそう。
### 帰結の飛躍
「そういう人もいる」と「すべての人がそうである」には本来かなり距離があるわけだが、何かしらによってそれが急速に縮んでしまう。
### 防衛という攻撃
March 26, 2024 at 12:22PM
防衛はある種の拒絶で、それ自体が攻撃性を持つことがある。
### 他者の欠如
他者や外部がないならば、なんでもありになってしまう。放埒さや自責にも際限がなくなる。
他者を意に抱えることは面倒なわけだが、それがないところでは、倫理もまたないのだろう。
その意味で、物事を極限になめらかに流す「スマートさ」や、なんの葛藤もなく肯定(あるいは否定)するような姿勢は、危ういのではないかと感じる。
### 学ぶことの非効率さ
March 26, 2024 at 02:14PM
新しいことを学ぶのは非効率である。脳はすでに持っている回路に最適化するわけで、それとは違う回路をつくることはその最適化から外れることを意味する。よって「効率的な学び」とは、新しいことを学ばないタイプの学びなのだろう。
「非効率さ」を完全に排除した先に待っているのは、そういう世界。
### 頭のいい人
「頭のいい人」には、少し怖さみたいなのがあって、だからこそ憧れとともに近寄りがたさも感じるのだろう。
### あの人はわかっていない
「あの人(たち)はわかっていない」という言説の背後には「自分(たち)はわかっている」という信念が隠れている。
### チャレンジ
March 27, 2024 at 10:38AM
人は「自分がやりそうもないこと」をあえてやることができるけど、生成AIはどうだろうか。
### 階層を上がる
March 27, 2024 at 11:35AM
何かが徐々にではなく突然起きる。すると人はそのどこかに注意を集中させるわけだが、その箇所が適切な箇所であるとは限らない。だからこそ、階層を上がることには意味がある。
### 歌を詠む
市井の人として生きる上で「歌を詠む」(それに類することを含む)を日常的に挟み込んでいくのって結構たいせつなことなのかもしれないな、とちょっと思います。
広義にいうと「つくること」なんだけども、あるものから間接的に、一方で言葉そのものを直接的につくるという感覚。
### 発見的執筆法
まず書き、その後で見出しをつける。
先に見出しをつけてから書き始める場合でも、同じ姿勢をとる。そうすれば、最初の見出しは遡及的に仮見出しになる。
発見的執筆法・リビジョンライティング・書く航海。いろいろ言い方はできそう。
### 本質でないものへの架橋
パフォーマティブなものやパレルゴンは、たしかに本質的ではないのだろう。だからこそ、本質的なものと主体とを架橋できるのではないか。
### 音楽を聴くとはどういうことか
モノマネの人の楽曲を聴いていると、音楽を聴くとはどういうことなのかを深く考えてしまう。
### メタ認知の生成
ゲームをしているときはさほどでもないが、ゲームにうまくなろうとしているときはメタ認知が生まれやすいように思う。
### Scrivenerは完璧なトピックセンテンスを求める
Scrivener はたいへん有用なのだけども、部分か全体かの二択になるのが少し勝手が悪い。たとえば章レベルのアウトラインを眺めつつ、同時に第三章は本文を表示する、が難しい。
普段とは違った書き方をしたので気がついた。
ブロック単位か全体的かのどちらかのエディットだけならたぶん気にならない。
でもって推測だけど、完璧なトピックセンテンス型のライティングの場合、その二つがあれば事足りる。
### 仕事術は単純
いわゆる仕事術は単純な話で済む。仕事というのは成果が見えやすく、その成果も規定されていることがほとんど。そういう中でのゲームプレイの方法であって、多様な価値観を考慮する必要がない。一方でそのゲームに最適化しすぎると、物事の価値が多様でありうることが見えなくなってしまう。
仕事における価値がきわめて大切なものだとしても、それはいくつもある価値の一つでしかない。
### ブログで食えるか
ブログで食えるかは、そういうこともある、ということであって、その手間に「自前のサイトを持つ」ことの意義みたいなことがある。でもってそれがちょー重要。
### 存在の肯定
内容については肯定も否定もせず、ただ話を聞く。存在の肯定だけがそこにはある。
### ハックの肯定
「ハック」という試みがどれだけ不埒なものであろうとも、与えられてしまった「物語」を書き換えることが必要であるならば、そのハックも肯定せねばなるまい。
つまり、既存の「制度」に対する逸脱や反抗は、所与の正の形式への抗いと同型なのだ。それがライフハックの真髄でもあるだろう。
### 自分が握りしめているもの
自分の手が何を強く握りしめているのかは、自分ではなかなか自覚できない。
新しい価値を自分で紡いでいける、というのは手放してもいいんですよ、ということでもある。
### 時間が必要
すごく当たり前だが、1日の中に考え事をする時間を設ければ考え事は進むし、設けなければ進まない。
けっきょく、そうした時間・注意を奪われ続けているのが問題で、もっと言えば自分から差し出し続けているのが問題なわけだ。
### 二種類の言葉
細かい議論が必要とされている場面と、一体感を醸成するための言説が必要とされている場面がある。その違いは反論への反応だろう。
### 知的生産における生産性
知的生産における生産性とは、最終成果物の生産を直接測ることではなく、概念やメンタルモデルの生産を測るのがよいのではあるまいか。
### 逆引きの効能
逆引きがそうであるように、困った状況において相談でき、アドバイスを「生成」してくれるものが、実践ではかなり役立つ。
### ノウハウがある状態
ノウハウがある状態とは、ある状況に遭遇したときに「これはこういうことで、こうしたら対処できる」というような応答が可能な状態で、そうした応答を通してしか確認できないとも言える。
### 情報整理ツールにおいて重要なこと
情報整理ツールにおいて、最終的な整理の構造ではなく、その構造を「どう作ったのか」の方がはるかに重要。
### 技法探究の行き着く先
さまざまな技法に触れていった結果として、
- 究極の技法にたどり着く
- どんな技法だって使い方次第だと悟る
という分岐があるように感じる。
### 改行する力
「改行する力」っていいですね。なんとなく「えいや」というような思いきりの情念を感じます。
なにはともあれ、何かを終わりにして、新しく始める力のこと。それが大きなリズムをつくっていく。
### 余白が必要
複雑なものを引き受けるためには、ある種のマージンが必要で、そのためにいろいろな工夫の余地がある。そういう構図で捉えられると思う。