自由研究「わらじ作り」その1
らくさいが小学6年生のときの夏休みの自由研究です
☆動機
ビニール製のぞうりは、あせですべってすぐぬげるので、すべらない?わらじは便利だと思って興味をもった。
①わらじの作り方の切り抜きを、お母さんが出してくれたので、それを見て作る。分かりにくいが、それらしいものはできた。
第一作 ポリエチレンで編んだからじょうぶ。鼻緒がなくて、形がゆがんでいる。
https://gyazo.com/8258873d29ad5c7c6c558f52a3d4dc2b
②わらじを作れる人、売ってる店を探した。友達のおじいちゃんが作れると聞いたが、家が遠いので行くのをあきらめた。中央町で2200円で売っていたが、あまりにも高くて買わなかった。
③知り合いのつつみさんが作れると聞いたので、教えてもらった。つつみさんも覚えたてで、細かいことは分からなかったようだった。
第二作 麻で作ったが、小さくて足が入らなかった(大きくできない)。足の幅の変化に合わせて、わらじの幅を変えた。後で分かったことだが、第一作と同じで鼻緒がないわらじだった。
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④家でいろいろ作る。材料を麻、綿、ぼろきれなど、さまざまな種類を使って作った。
第三作 立て縄を6本に増やして大きいのができた。鼻緒も作ったが、鼻緒と横緒の作り方がくわしく分からなかった。
https://gyazo.com/bd798d1b3dc0230018deae81857916d9
第四作 綿で作ったが明らかに失敗した。編んで行くうちによりがほどけたり、綿はいくらつめても広がってしまって、わらじの形ができなかった。
⑤つつみさんの紹介で名人に教えてもらった。大分市のふるさと名人の一人、佐用治生さん。さすが名人、なんでも知っていた。
第五作 竹の皮で作った。かなり名人に手伝ってもらった。いままでのものとは、ずいぶん違ったわらじができた。
https://gyazo.com/98ca06943dc9cb65915a0005aa8c664b
第六作 家で作り、基本的な作り方は第五作と同じだった。横緒の左右の長さを変えてはきやすくした。
https://gyazo.com/7b16a66e1f102961c314763d9a027a70
⑥感想 第六作までのせているが、失敗した数は、ほかに5つくらい。とても大変だった。名人、佐用さんの作品はどれもすばらしかった。
☆名人の話
①部分の名称は?「地方によってよび方がちがうが、わたしたちは、このようによんでいる。」
②台(立て縄以外)の材料は?「わら、竹の皮、いぐさ、むしろ、みちくさ、しっとなどを使います。」と、言って全種類みせてもらった。
③名人の小さいころは?「みんなわらじをはいていました。竹の皮は値段が高く、よそ行き用でした。」
④特に言いたいことは?「上手でも下手でもいい、伝統の作り方を受け継いでほしい。」
⑤わらじ以外のものを作りますか?「ひょうたんなどを作ります。」
☆まとめ
わらじは昔、中国から伝わったもので、平安時代の栄花物語や平家
物語にその名がみえている。農村では、わらじを何足作れるかが、
成人としての大きな目安にもなった。つまり長旅以外では買うもの
ではなかったのである。なお、深山を回って修行をつむ者のわらじ
は山伏の十六道具の一つにも数えられた。わらじは、今のはきもの
よりすぐれた点がたくさんある。この伝統的なはきものをぼくたち
が受け継いで行かなくてはいけないなと思った。