文書を印刷の制約から解き放つ
文書を印刷の制約から解き放つ
HTMLも(その派生のmarkdownも)伝統的な「印刷物」の書式に則ったものです。
「文字」が、そのような伝統的な書式から自由になったときに、自分の思考を整理していくにはどのようなインタフェースがよいか、という観点に立って設計した結果、現在のScrapboxスタイルに落ち着きました。
印刷物は、キーをたたくたびに見出しのレベルを変えるというようなダイナミックなメディアではありません。
「書式」はメディアの変遷によってずいぶん変わっています。小学校の時に習った「全角で一文字あける」などの慣習もデジタルではほぼ消えてしまいました。
将来どうなるか、を考えてみると、自分の頭の中をゼロから書き出していくには、Scrapbox方式が容易かつ効率的なので、いずれそういう方向になっていくと思います。
しかし、「キレイな整った書式でないと上司が納得しない」とか「デザインを整えて見せることで多くの人を魅了したい」というような現場では、伝統的な印刷物の書式に近いものが残っていくと思います。
つまり、受け手の要求によります。
この観点から、Scrapboxで書いて、Markdownやプリンターで出力するのはアリだと思います。