自分汎用デザイン
で使った補助資料です。
Scrapboxは汎用性が高いが、その分使い方を広報する難しさはなかったか。それはどう解決していったか?
Notaプロダクトは、バイラルネットワーク=口コミの中で生きている
例えば、Gyazoは米国・日本のユーザーの中心だったのだけど
あるときイギリスでどっとユーザーが増えた
どうもゲームコミュティにで誰かが広めたらしい
特定の熱意のあるユーザーを中心としたコミュニティにサービスが広がっていく
個人を見るのではなくコミュニティを見ている
サービスを考えるときにデザイン思考が話題であるが、デザイン思考だと汎用性を嫌う傾向がある。一方でデザイン思考のような「ニーズに対して応える」ような方法は具体性が高まりわかりやすいが、逆に汎用性がなくなるように見えがち。サービスの抽象性、具体性、プロモーションのバランスをどう乗り越えていくか。
「ユーザーは学ぶ」、「教えあう」
ここから導き出されることは?
むしろサービス側が全部を教えないほうがよいこともある
ユーザーは気がついたとき(学んだとき)にもっとも熱量が高くなる
「機能に埋め込まれたマーケティング」アプローチ
Scrapboxだとリンクとか、箇条書きをベースにした記法、2 Hop Linkなど新しい概念を学ぶのは難しい
しかし、他人のページでも、ソースが見えるようにしている
これによって学べる
いわゆる読むだけユーザーだけを相手にする場合はこの機能はいらない
ユーザーのリテラシーを引き上げる、それも自然に楽しみながらやってもらうための工夫
JavascriptやStylesheetでカスタマイズ可能
これもすべてコードがあえて他のユーザーに見えるようになっている
デザイン思考について
実のところデザイン思考は、大学院の時にハマっていた
しかし冷めてしまった
参与観察では、どこかで主体的になれなくなるときがくる
自分・汎用デザイン
https://gyazo.com/8011dab5da01f47a82ca532ba8ec4466
めっちゃキレイにグラレコしてもらいました!rakusai.icon
https://gyazo.com/07fe3e6a42ec53302ae5f14f518f789e
最近Notaではまったく逆のアプローチで設計をやっている。 自分のために作るのだが、矛盾しているようだが、その製品を汎用的かつシンプルに作るような努力をする すると、非常に多くの人の問題を解決できるような競争力と革新性があるものができるときがある
こうなると、最初に市場を定めて特定の人を満足するように作った製品より大きな市場を獲得できることがある
また、現在ITの世界は変化が激しいので、今の顧客より将来の顧客のための作ったもののほうがシェアをとれる可能性は十分ある(いずれ世界が追いつく) あくまで自分のために作るのだけど、自分に近い人が使うことを想定して、それらの問題を、汎用性とシンプルさを持たせたまま解決していく。
これはアイデアを考えるためのすごい努力を必要とするが、絶対に妥協しない。
この作業を上図の円の中心から広げていくときに、根気強くやっていく。
二兎追うものは一兎も得ずとはいうけれど、問題に関しては2個追ってもいい
遠い人のほうが人口は多いので、うまく解決できればバーンと広がっていく
https://gyazo.com/76cfa9ae501686a64cc6a84d0993f870
汎用・シンプルとは何か?
自分の問題を解くときに、本当に「自分専用」で他人は使えないというものも存在する。
たとえば、自分のフォルダのファイルを片付けるために作ったスクリプトで、/Users/rakusai/ など自分のユーザー名が固定で入っているようなもの
そういうのは汎用的とは呼べない
また、その場で解決できればよいので、機能も自分だけがわかればよいような未整理のコマンドがたくさんある
こういうのはシンプルと呼べない
具体的にはどうすればいいのか?
まずは俺が使いたい、最高にかっこいいデザインを作ればよい
そこから議論を始める
チームで作るときには議論が収集がつかないのでは?
夫婦げんかみたいなものだと思う。「俺が住みたい家・暮らし」はかならず妥協できる。毎日DogFooding 売れないものを作ってしまうのでは?
市場に出すかどうかは「自分で使いたい x 市場がある」の両方満たすものだけ選ぶからそうはならない
それでもマーケット思考は必要なのでは?
そこはセンスの問題もある。あんまり頑固なのもだめで、よいものはよいと取り入れていかないといけないし、自分自身も変わっていかないといけない。
Scrapboxの使い方の広がりを見て一番ユニーク、驚いたこと
Gyazoのときもあったのだけど、すごい拡張を開発した人が社員になったこと
どうやって美意識や理念をどう作り出し、共有するのか
Dog foodingは、美意識や方法論のぶつかりになることが多いので、それをそのまま社外に出せばよい
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