エジプト
歴史: 古代文明
エジプトはナイルの賜物
ナイル川の恩恵によって豊かな農業が営まれた.
小規模な国家が多数存在する状態から,治水と統治のため統合への道を進んだ.
メソポタミアより早く,ファラオによる統一国家が作られた.
様々な王朝が繁栄したが,特に繁栄した時代を古王国,中王国,新王国と区分される.
専制的な神権政治が行われた.
ナイル川顆粒のメンフィスを中心に栄えた古王国ではクフ王らが(おそらくは)自身の墓としてピラミッドを築いた.
中王国時代には上エジプトのテーベを中心に栄えたが,シリア方面から遊牧民のヒクソスが流入し,国内は混乱した.
新王国が興りヒクソスが追放され,シリアへと進出した.
前14世紀にはアメンホテプ4世がテル=エル=アマルナを都に定めて,従来の神々の崇拝を禁止し,アトンのみを信仰する改革を行った.
王の死によって改革は終わったが,信仰の改革の影響で,伝統に囚われない写実的なアマルナ美術が生まれた.
太陽神ラーを中心とした多神教だったが,新王国時代では,テーベの守護神アトンと結びついたアモン=ラーの信仰が盛んになった.
エジプト人は霊魂の不滅と死後の世界を信じてミイラを生み出し死者の書を残した.
エジプト文字には碑文や墓室,石棺などに刻まれる象形文字の神聖文字(ヒエログリフ)と,パピルス草から作られるパピルスに書かれる民用文字(デモティック)とがあった.
エジプトで発達した測地術はギリシャの幾何学の基となった.
太陽暦は太陰暦と並んで用いられ,のちにローマで採用されてユリウス暦となった.