黒に対する理解
黒に関係する話題が確実にある
鮮やかさ、淡さが売りの水彩では、単純な黒は方々で敬遠されている
彩度がない
影を塗る場面で黒の代用となる、何らかの有彩色
深い紺色(インディゴ)
焦げ茶色(セピア)
青みがかったグレー(ニュートラルチント)を濃く塗る
紫がかったグレー(ぺインズグレー)を濃く塗る
補色の混色で作る
青紫を重ねる
黒にも種類がある
アイボリーブラック
象牙の炭
現在の代用品:動物の骨の炭(ボーンブラック)
赤みがある
ランプブラック
すす=油脂を燃やした炎の煙から得られる
青みがある
ピーチブラック
桃の種の炭
現在は桃かどうかは関係なく、代表的な黒色の名称
暖色と寒色の中間
黒の活用方法
油彩の場合
黒はたいへん重要な色であるが、義務教育や入門用の指導で黒を使ってはいけないと教えられることは多い。確かにトーン調整を白と黒ばかりで行なってしまうと、曇った色調の絵になりがちであるから、黒を制限して指導することがあってもいいかもしれない。しかし、黒を使ってはいけないという決まりが印象に残るのか、高等学校以降になっても、理由の説明無しに黒の使用を禁じられているというケースを何回か目撃したことがある。黒を使っていけないと言い出したら、レンブラントをはじめとするほとんどの名画が成立しないことになる。油絵の場合は、黒が苦手になってしまうのは大きな損失であり、うまい使い方を指導するべきであろう。
名画で使われたような黒は天然の植物や骨などを炭にしたものであったが、現在は安価にとても強い黒を作り出すことができる。黒すぎる黒は、コントロールが難しいし、他の色とのバランスを取りづらい。
デジタルの黒もそうだろう
油彩画の中では、黒顔料は青く見えることがある。清涼感のある画面つくることができる。白と混色すれば、淡い水色のような灰色を作ることができる。透明度の高いレーキ系の赤と混色すると、落ち着いたバイオレット色をつくることができる。