フォーカシング
i02フォーカシング 言葉にならないものを言語化する汎用技術★★★ 02フォーカシング 自分の求められていると(自分で思いこんでいる)役割から逸れた言動をして、フォロワーから見捨てられたくないという気持ちからツイッターで呟けないという症状に、名前をつけるなら何がいいかな。
01バグリストの不条理への不満は原動力になるよみたいな話は物語の定番だけど、02フォーカシングの悩みの具現化というのは、まさに西尾維新『化物語』の重し蟹とかレイニー・デヴィルのような不安を名づけることで具現化し向き合うのと同じでマジックリアリズム感あって面白い。 01は具体的に頭の中でちらちら言語化されていた嫌なことをどんどん紙にアウトプットし見える化することで、改善しようという気持ちにシフトさせるエクササイズだったのに対して、02フォーカシングはもやもやした気持ちに名前を与えることで言語化するということか。
名づけることにもやっぱり懸念があるような。陰謀論とかも誰々が自分を貶めようとしているという物語文の形で言語化してそれをあらゆることに解釈する形で成立する。これまで変だおかしいと思っていたけれど、ある日不可解な出来事が全て繋がっていたのだと思いこむ。
小から大へ、つまり個々の問題を一気に一般化してしまうことで解決するのは危険だけど、01のバグリストで書かれているあえて大きな問題に取り組むことでむしろ見通しがよくなるという(数学なんかは特にそうだよね)方針は大から小という逆方向なんだろうか。帰納と演繹の関係。
やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方
アン・ワイザー コーネル(著) Ann Weiser Cornell(原著) 大沢 美枝子(翻訳) 日笠 摩子(翻訳)