トラッキング──データに基づき、進捗を明確にする
トラッキング──データに基づき、進捗を明確にする
OKRでは、成果指標が定量的に計測できるため、目標がどれだけ達成に近づいているかを可視化することができる。
図7の例では、ECサイト開発者の「退会に必要な処理の100%がECサイト上で完了する」という成果指標は、特定の機能を実装するだけでは解決しない可能性がある。
成果指標の進捗を明確にすることで、このような問題をいち早く発見し、ほかの打ち手をすばやく検討することができる。
達成が困難になってしまった目標
早い段階で発見できることも強みの1つ。
古くなってしまったり、非現実的になってしまった成果指標にしがみつく必要ははない。
達成が不可能になってしまったのであれば、運用中に成果指標を調整しても構わない。
成果指標の有用性が失われてしまったのであれば、見切りをつける。
しかし、そうなってしまった場合であっても、「なぜその問題を予見できなかったのか」を、その成果指標の達成に携わった全員で振り返ることで、今後の教訓とする必要がある。