6つの原理(オレゴン大学の実験)
1971年、彼はオレゴン大学で大規模な設計を行うことになりました。2万人規模からなるコミュニティを対象に、 建築を進めていくことになったのです。彼はこの結果を1975年に『オレゴン大学の実験』としてまとめました。彼は同書にて、コミュニティで建設と計画(プランニング)を行うための6つの原理を掲げています。 2章 アレグザンダーの6つの原理
『オレゴン大学の実験』── 利用者参加による建築のための「6つの原理」
計画や施工は、全体を個別的な行為から徐々に生み出してゆくようなプロセスによって導かれること。 #全体性 #ボトムアップ 建築内容や建築方法に関するすべての決定は利用者の手に委ねること。
各予算年度に企画される建設は、小規模なプロジェクトに特に重点を置くこと。
すべての設計と建設は、正式に採択されたパターンと呼ばれる計画原理の集合によって指導されること。
コミュニティ全体の健康状態は、コミュニティの変遷のどの時点でも、どのスペースが生かされ、どのスペースが生かされていないか、を詳しく説明する定期的な診断に基づいて保護されること。
最後に、全体における有機的秩序の緩やかな生成は、利用者の推進する個々のプロジェクトの流れに制御を施す財政的処置によって確実なものとされること。