PL16_公共輸送網
前文
PL3_フィンガー状の都市と田園で定義したように、都市は田園のなかにリボン状に伸びていき、さらにいくつかの地区交通区域に分割される。各交通区域を結び付け、都市フィンガーぞいの人や物の流れを維持するために、ここで公共輸送網をつくり出さねばならない。 問題
公共輸送のシステムーーー飛行機、ヘリコプター、ホーバークラフト、鉄道、船、フェリー、バス、タクシー、軽電車、軽馬車、スキーリフト、動く歩道などの全体の網目ーーーは、すべての部分の接続がうまくいってはじめて役に立つ。だが、そうでないのが実情である。というのは、さまざまな形体の公共輸送を託されている個々の機関には、相互に接続しようという動機が皆無だからである。
解決策
乗りかえ地点を第1に、輸送路線は2次的に考えること。あらゆる様式の公共輸送機関ーーー飛行機、ヘリコプター、フェリー、船、鉄道、高速鉄道、バス、ミニバス、スキーリフト、エスカレーター、動く歩道、エレベーターなどーーーが、その路線を乗りかえ地点に接続するような動機をつくり出すこと。多様な型式の多様な路線がしだいに個々の乗りかえ地点に集結することを期待しながら。
乗りかえ地点の管理権は地区コミュニティに与えること。そうすれば、ここに乗り入れを望む輸送会社のみと契約することにより、このパタンが実現できる。
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さまざまな路線が1つの乗りかえ地点に集中するようにし、歩いて乗りかえられるよう600フィート(180m)以内に駐車場を設けることーPL34_乗りかえ地点 自家用車を使わなくてもすむよう、主要駅には便利な支線システムを用意することーPL20_ミニバス PL16_公共輸送網