9996_私は「兼築家」をめざしています!
我が家の夕食では、「今、造っている建物」「新しく依頼された仕事」のことが、よく話題になりますが、『それって、工務店の仕事じゃないでしょ!』と、娘から間髪入れずに突っ込まれた、依頼がありました。それは『ピアノペダルを頭の動きで踏み込みたい』というものでした。確かに冷静に考えると、工務店の仕事じゃないですね... 。
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依頼主の住まいてさんは、ピアノが大好きな車いすユーザーです。鍵盤での運指(うんし)には、何も困るとはないのですが、足元のペダルを踏み込めないので、演奏に表現が出にくいとのことでした。
両手は鍵盤でふさがっているので、首や頭の動きなどを感知して、
足元のダンパーペダルを踏み込める様な、電動装置を開発したい
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なるほど、そうなると、何らかの電子工作が必要になりそうです。実は私は小学生の頃から、電子工作が大好きで、秋葉原の電気街には足しげく通っていたのです。今になって役に立つこととなりました。
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1年がかりで完成したのが、この「バリアフリー補助ペダル」です。「barrier-Free assist as a Pedal」から、bFaaaPと名付けました。メガメフレームなどを用い、頭に装着する「モーションセンサ」と、ピアノペダルの前に設置する、「アクチエータ」で構成されます。
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『これが工務店の仕事なのか』と問われれば、「そうですよ!」と、私は自信を持って答えます。
「建てること」だけではなく、「建てること」を中心としながらも、『住まいてさんの願いを形にできる』、そんなお手伝いに至るまで、できる様にしたい。建築家ではなく、『兼築家』になりたいのです。
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大瀧 雅寛 ( おおたきまさひろ )
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オオタキラジオ
大滝建築事務所
住宅の設計や施工を中心に、新築からリフォームまで手掛けています。20年ほど前に、車いすの方の住宅を設計したことがきっかけで、高齢者、障害者の方の住宅を多く手掛けるようになり、バリアフリー住宅を得意とするようになりました。
コラム
「居心地のよい住まい」は 2000年10月からの1年間の間、朝日新聞(東京本社版)夕刊マリオンに、連載されたコラムです。ご愛読ありがとうございました。 https://gyazo.com/3a7103037c51850e25796e4d4077a0e7
著書
• バリアフリー住宅[居心地の良い家]のつくり方
• 福祉住環境コーディネーター まとめと問題
• バリアフリー住まいをつくる物語
• 明日の在宅医療・第2巻 - 在宅医療の諸相と方法
建築指導の経歴
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• 2014 首都大学東京大学院・都市環境科学研究科・インターンシップ
• 2012 日本福祉大学・インターンシップ
• 2012 埼玉県立大学・インターンシップ
• 2011 日本社会事業大学・インターンシップ
• 2002-2005 東京工学院専門学校・福祉住環境デザインコース・非常勤講師
• 1997-1998 国立障害者リハビリテーションセンター・インテリアデザイン科・非常勤講師
こんな家で暮らしています
毎年8月、恒例の「狭山市入間川七夕まつり」。
その入間川のほとりの住宅地で暮らしています。
春になると桜が咲き並ぶ、遊歩道の近くにあります。
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