9845_上棟工事の「影なる主役」たち
県道に面した敷地なので、車や人の行き来が多く、いつもよりも一層、安全に配慮した上棟工事になります。材料を何十回も引き上げる、レッカー車が到着しました。ここは通学路にもなっているので、子どもさんたちが登校し終えてから、工事が始まります。
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工事の段取りは、まず天候確認から。天気予報通り、雨も降らず、風も吹かず、最高な上棟日和になりました。3階建ての建物の場合、材料を高く引き上げるので、大型「13トン」のレッカー車です( 2017.11.22) hr.icon
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住まいてさんと私とで打設した、コンクリート打放しの塀です。思いの他、綺麗な仕上がりにびっくり。このような初心者の成功を、「ビギナーズ・ラック」というそうです。
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しかし、コンクリート打放しの塀の「影なる主役」、もっとも大切な役割を果たしたのが、この型枠でした。「型枠工事」があってこその、コンクリートなのです。
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今日の上棟工事の「影なる主役」は、レッカーのオペさんとともに、建物の周りをぐるりと一回りする、高さ10mの仮設足場なのです。この仮設足場で、無事に工事を進めることができるのです。
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このお住まいも、一般的な「木造在来工法」ではなく、柱や梁の接合部分に、金物を用いた「金物接続工法」です。
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梁の端部には、金物が入るスリットが2本あります。梁の側面には、その金物を固定する穴が数カ所ありますが、柱と梁の接続後に、この穴に金属製のピンを打ち込み、固定するのです。
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柱側にも、たくさんの金物が入っています。3階建てなので、通常よりも、たくさんの金物が必要になりました。あらかじめ、工場で加工製作されているので、品質、寸法ともに、高精度な構造材です。
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とはいえ最後の工程は、「手仕事」に委ねられます。ひとりひとりの職人の心配りが、建物の精度を決めるのです。上棟工事の前、ゆっくりとミーティングを兼ねた休憩は、いわば、今日1日の安全を願う「儀式」のようです。
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昨日、1階を立ち上げておいたので、今日は2階からスタートです。木造住宅では、通し柱(その階と上の階とをつなぐ長い柱)が大切です。3階建ての住宅では、「1階から2階」、「2階から3階」へと、通し柱が混在してきますが、それぞれの最適な配置を考えました。
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3階が立ち上がりました。2階より、一回り小さくなっています。右側は大きな、ルーフバルコニーになっています。ここから、どんな景色が見えるのか、とても楽しみなのです。
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垂木(たるき)という、等間隔に並んだ角材の上に、屋根下地となる合板を、敷き並べれば、今日のこの上棟工事は完了です。
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雨も降らず、風も吹かず、無事に全行程を完了しました。
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また、この敷地は交差点の角なので、たくさんの電線があります。もし、レッカー車で材料を引き上げる際に、電線を切断するようなことがあったら、「一大事」です。
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そのレッカー車を、お隣りさんの敷地に、セットさせていだだき、安全に材料を何十回も、引き上げることができました。お隣りさんのご厚意にも、本当に感謝しております。ここにも、「影なる主役」がいらっしゃいました。
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