9751_SNSは『エッフェル塔』、友人たちと結びつけてくれる
『私たち全員は、塔を不動の中心としてたえず形を変える、一つの図形を形づくる。エッフェル塔は、友情に満ちているのである』ロラン・バルトの『エッフェル塔』からの一節です。まさに、SNSは私にとって『エッフェル塔』のようです。というのも、普段の友人たちだけではなく、SNSがあるからこそ、お会いできた人もたくさんいるからです。
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この独創的な傑作も、1889年の竣工当時は、こんなことわざができたそうです。「エッフェル塔の嫌いなやつは、エッフェル塔に行け」。その理由は「ここがパリの中で、いまいましいエッフェル塔を見なくてすむ唯一の場所だから」と...。点と点をつなぐ、生きること、オオタキラジオ( 2018.02.24) hr.icon
一月の夜の闇が、その姿をかすませ、見えないようにして、その存在を否定するかに思われるときでも、その頂には二つの小さな灯りがともり、旋回しながら静かにまたたいている。
エッフェル塔は、そうした夜のあいだもずっとそこにあって、私と、塔を見ていることがわかっている私のすべての友人たちを、パリ越しに結びつけてくれる。
私たち全員は、塔を不動の中心としてたえず形を変える、一つの図形を形づくる。エッフェル塔は、友情に満ちているのである。
ロラン・バルト『エッフェル塔』みすず書房 1991
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目の前のディスプレイの、いつもの『SNS』の向こう側には、私に何かを教えてくれる人や、私が目指している人がたくさんいます。
おいしいものを食べている人もいれば、小さな大発見をした人もいます。嬉しくてしょうがない人もいれば、苦悩に立ち向かっている人もいます。そんな様々な友人たちを、『SNS』は結びつけてくれています。
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私が『SNS』を毎日眺めていて、感じることがあります。「みんな、誰かの役に立ちたい」のでは、ということです。誰かは誰かの役に立てる。私も、誰かの役に立てるかもしれない。
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時折、私に依頼される住まいてさんで、とても大変なことに向かいあっているように、私には、見える方がいらっしゃいます。
そんな住まいてさんの、生き方をお聞きしていると、私の口から出てくる言葉は、あまりないのですが、それでも、私はいつも通りの仕事しかできないのですが、「私は何を、この住まいてさんから学ぶために、このご縁ができたのか」と、竣工まで、ずっと考え続けることになるのです。
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設計が進行している間の設計図は、たえず形を変えている、建ち上がるであろう、お住まいの『未来予想図』なのですが、その一方で、住まいてさんの生きてきた時間を遡っていくような、『タイムマシン』のような、側面もあるのです。
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時間切れです。これから出かけます。『SNS』の話題から、逸れてしまいましたが、『どんなことでも、みんなで考えれば、より良い解決策が見つかる』みたいなことを、いいたかったのです。このことは、私にとっての大きなテーマなので、いつか続きを書きます!
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