9701_9702»9799から選ぶ、マイセレクト
2017年6月21日にスタートして、この記事が「299番目」となりました。2018年1月7日から、4月14日まで、1日ひとつの記事を書きました。〈9702〉から〈9799〉まで、その95記事の中から、私が選んだ「ベスト5」をご紹介します。みなさまにご覧頂くことが励みになります。ありがとうございます。
https://gyazo.com/bc45d5111fe5755e5f3cade9b0d16d73
hr.icon
https://gyazo.com/2a3d03215b1acf449c1e4e495c8ea0fa
5年前に建てさせてもらった、バリアフリー住宅にお伺いしました。住まいてのMさんは車いすユーザーで、メンテナンスは直ぐに終わると、帰りがけMさんから、中学生の子どもさんの作文が、市内の中学生人権作文市長賞を、もらったことを聞き、私まで嬉しくなりました。見せて頂いた、その作文の内容は、車いすユーザーとなった、お父さんについてでした。
hr.icon
https://gyazo.com/f85bd6fc1d96c14cc3b072de19cf0d92
このお住まいのご依頼を頂いた時の、最初の打ち合わせでのことです。住まいてさんの希望、家族構成や必要な部屋などの諸条件を聞いていたとき、ふと、ひとつのイメージが思い浮かびました。それは「吹き抜け」でした。吹き抜けと一体となる階段を、子どもさんたちが笑いながら、駆け上がっていく場面でした。その後、設計中も工事中も、この「吹き抜け」のイメージは、片時も私から離れることはありませんでした。
hr.icon
https://gyazo.com/e259dea6fe5704ec1575767e7a4512d6
自分とは違う意見に対して「それは間違っている!」と、自分の『正しさ』を主張するような文章を書くことは、とても容易であり快感を伴うものです。そんな他者を批判するような内容の、書きかけていた下書きを、いくつも削除しました。そのような記事を書くために雀よりも早く、毎朝4時に起きている訳ではないと、気が付いたのです。
hr.icon
https://gyazo.com/d5422de3adc3f72fd12784624c391df5
『若き詩人への手紙』では詩人リルケが、詩の創作に悩む一人の青年に対して、深く暖かい共感に満ちた助言をつづっています。その最初の手紙でリルケは、『幼い頃の宝物のような記憶があるではないか』と、創作をする時には幼年時代がいかに重要で、それを呼び起こす事が必要だと、その青年に対して、その往復書簡の中で語っているでした。
hr.icon
https://gyazo.com/d2feecbc8ca1023975c2e52a17754b64
遊歩道に覆いかぶさる、満開の桜の下を歩いていて、ふとわかったことがあるのです。私自身が造った住まい、他者が造った住まい。今まで私は、たくさんの住まいを見てきて、私が住まいの良し悪しを判断している、第一の基準がわかったのです。それは、「私自身の老いや、やがて訪れる死に対して、その住まいが向きあっているか」ということです。
hr.icon